2010年2月19日金曜日

初体験





私が初めてVeneziaという町を知ったのは、12歳くらいの時。
「リトル・ロマンス」という映画をテレビで見たときのことです。
【VeneziaのSan Marcoの日没の鐘が鳴るとき、
ゴンドラに乗ってため息の橋の下でキスをすると永遠の愛がかなう】
という伝説を信じて、男の子と女の子がParisからVeneziaまで旅をする物語。
実はその伝説はある男のでまかせで、しかも旅の途中ではいろんなことが起きて
ストーリーはハラハラドキドキの連続なのだけど、
ロマンティックなキスシーンは、“Veneziaといえばgondola”を私の中で揺るぎのないものにしました。

あ~それなのに…初めてVeneziaを訪れてから15年。
語学学校の通学で毎日Veneziaへ通っていたこともあるというのに、
今まで一度もゴンドラに乗ったことのなかった私。

イタリア人の友人たちに言わせると
「あれは観光客の乗るものだ。お前は観光客じゃないんだから、そんな無駄遣いをするな」という理屈。
あまりにもみんなが口を揃えて言うものだから、私も「そぉだよね」なんて思ってしまって。
日本の友人たちには「え~ゴンドラ乗ったことないの?」と度々驚かれていましたが、
今回ようやくの乗船と相成りました。

San Marcoのゴンドラ乗り場で、金額とコースの交渉。
3人で40分150ユーロ。
カーニバルの夕暮れにかかる時間帯だったので、金額が少々高めなのには目をつぶりました。

初体験の感想は…めくるめく官能の40分
でした。すごーく良かったです!
見慣れているはずのVeneziaの<初めての風景>が目の前に広がっていく感動、
徐々に日が暮れて灯りはじめる明かりに浮かぶ幻想的な世界。
(しかも、gondoliere・Claudioの<イタリア男お得意の口説き>というおまけもついて)
“惚れ直したぞVenezia!”という気分になりました。

次回はぜひとも【永遠の愛を誓う相手】と乗りたいなぁ。

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