2009年8月27日木曜日

幸せの鎌倉ランチ



先日、久しぶりに鎌倉へ出かけました。
アジサイの季節に天園ハイキングコースを歩いた以来なので、1年2ヶ月ぶり。
鎌倉って、我が家から1時間ちょっとで着くのだけれど、なんだか「旅」の気分になる所なんですよね。

逗子に住む友人おすすめのビストロでランチ、ということでワクワク。
待ち合わせは江ノ電側の改札、
電車を降りた大半の人たちが向かう海岸や小町通りの改札とは反対方向へ歩きます。
一雨降った後だったらしく風は秋の気配、でもお陽様が出てきて「鎌倉日和」な感じです。

友人は、横須賀線ダイヤの乱れで遅れて到着ということなので、駅前の本屋さんで待つことに。
(この本屋さん、小さいのだけれど独特なラインナップで面白かった!)
10分遅れで到着した友人と合流、御成通りを歩きます。
「席予約できたからね~」と言う友人の言葉に期待は高まります。
駅から2分ほど歩いたところで、友人は不意に狭い路地へ。
「え、そっち?」と慌てて友人の後を追う私の目の前に可愛い猫の看板が出現。

そこは、天然酵母のベーカリーKIBIYA。
お店を入った左手の急な階段を上ると、オープンキッチンとカウンター、2人掛けのテーブルが3つ。
こじんまりとした、優しい静けさの空間です。

ランチコースはオードブルとメイン、パンにコーヒーで2つのメニューから選べます。
飲み物と一緒に運ばれてきたのはパン2種類、もちろんKIBIYAの天然酵母パンです。
目の詰まった生地のパンは天然酵母独特の酸味が美味しくて、早くもシアワセ。

さあオードブルの登場、
私の前に運ばれてきたのは「野菜のベニエ(フランス風てんぷら、とでも申しますか)」。
お皿の上には小麦色の衣に包まれたズッキーニやインゲン、ゴボウにジャガイモなどがのってます。
サクサクの軽い衣の下から野菜のしっかりした味と香り、「こんなの食べたかったのよ~」
さっぱりと甘いバルサミコ酢のソースが良いアクセントです。
メインは、フレンチ・ビストロならではの一皿「自家製ブーダン・ブランとブーダン・ノワール」。
肉にクリームなどを加えたブランと豚の血液が入っている赤黒いノワールの腸詰2種です。
このお料理も嫌な臭みなどなく優しい味わい。でも物足りなさはありません。
最後は濃いめのコーヒーとガトーショコラで、大満足の1時間半でした。

気がつけば満席にの店内を後に、急な階段を下りてベーカリーへ。
美味しそうなパン(帰宅して食べたらやっぱり美味しかった)を買ってお店を出ました。
お互いになんとなく話し足りないので、小町通りの方のコーヒーのカリスマのカフェへ。
それなのに、二人ともコーヒーではないものをオーダーしてしまった…

ともあれ、美味しい夏の一日を過ごしました。

でも、この幸福感はお料理の美味しさだけじゃない。
「食べること」って、「何を」「どこで」「誰と」食べるかが大切。
特に今回は、「誰と」というのがすごーく大きなことでした。
心に溜まっていたモヤモヤを出してしまえる関係だったから、
見栄や損得、優等生でいることなんて一切必要のない彼女だったからこそ、の幸せな時間だったのだと。

2009年8月20日木曜日

三つ子の魂


残暑お見舞い申し上げます。
8月も中旬になり、ようやく夏の暑さです。が、朝晩は秋の気配も。

先日、Trevisoの友人Alessandroから「バカンスで出かけてるかな~?」とメールが届きました。
「今年はずっと東京にいるわ」と返事をしたら、
「僕もどこへも行かないよ。仕事で問題があるから事務所閉めるの一週間だけなんだ」とのこと。
“トラブルがあっても一週間は休むんだぁ”と思うのは日本人だから。
イタリアで夏のバカンスは2週間が普通、長いと1ヶ月近く休むこともあるんですよね。

みなさんは、どんな夏休みをお過ごしでしたか?

夏休みではないのですが、先日、上野公園へ行ってきました。
「暑いなぁ。そういえば昨夏は、不忍池の蓮を見に来たんだ」と
蝉の鳴く声にちょっと懐かしい気分になりつつ、私の足は国立博物館へ。
この数年は2,3ヶ月のペースで通っています。
今回の目的は、【染付展】&【伊勢神宮展】。
前回の【阿修羅展】と違い、入館に長時間並ぶこともなく、
中へ入ってからもゆっくりと楽しむことができました。

「染付」は、白磁の素地にコバルトを含んだ顔料で絵付けをする方法、
14世紀の中国で始まり、アジア各地に広がりました。
優れたアジアの美術品として高く評価され、ヨーロッパにも多数輸出されていました。
日本の染付といえば、「伊万里」や「鍋島」。
東方貿易で財をなしたヴェネツィアでも、多くの日本の染付を見ました。
元・明時代の中国のものから朝鮮半島やベトナム、そして日本の素晴らしい作品を鑑賞。
最後は、「日常で染付を使う」というコンセプトのコーナーを楽しみました。

そしてもう一つの【伊勢神宮展】。
1300年まえから20年ごとに行われている「遷宮」が、
4年後にあるということで開催された展覧会です。
「遷宮」とは、正殿(御神体を奉っている建物)から納めている宝物まで
全てを造り替えて御神体を遷すことだとか。
遷宮の時には、「畏れ多い」という理由で古いものはほぼ全てを壊してしまっていたので
なかなか残っていないのが実情で、展示されているものはかなり貴重らしいです。

この展覧会は私にとって疑問ギモンの連続でした。
「神宮」なのに仏像があったり、
神像が「叙位されて、最後は従一位になった」などと説明がついていたり…
「神道」と「伊勢神宮」について、知らないことが多すぎることを痛感しました。
と同時に、「歴史知りたい病」が発生しつつあります。

この私の「歴史知りたい病」、どうやら母からの影響らしいと最近気がつきました。
子どもの頃の私にとって「国立博物館は母と一緒に行く場所」であり、
電車に乗っていると「この駅の近くは、江戸時代にはこんな場所だった」という話を聞かされていました。
今でも、母が読む本のほとんどは「歴史小説」や「歴史関連本」。
母が読んだ本が私の手元に来たり、その私の本が母のところへ行ったり
私が大好きな「世界ふしぎ発見!」は、放送開始の時から母と共通の楽しみのひとつなんです。

そういえば、祖母も「歴史好き」。
「三つ子の魂、百まで」―実感します。

2009年8月12日水曜日

Focacciaと魔法使いのおばあさん



数日の悪天候から一転、いかにも【東京の夏!】という蒸し暑さです。

自家製ドライトマトは天候不順と湿気のため、10日過ぎても「セミドライ」状態。
「旨みも出てきたし…もう良いか」というわけで
Tizianoから届いたドライ・オレガノ&トマト酵母を使ったフォカッチャ作りました。

計量した材料を合わせて生地にします。
Atsukoさんのパンの会では、[キッチンエイド]というミキサーを使うのだけど、
なにせアメリカ製、それなりの大きさ故、我が家のキッチンには置き場所がない!
従って、私は[手ごね]で生地を合わせます。
粉と水分が混ざり、グルテンが出て弾力のある生地なるまで15~20分、
最近になってようやく、「良いカンジ」が掴めるようになってきました。

次は、こね上がった生地を一次発酵。
天然酵母なので、発酵の時間は長いです。
冬だとオーバーナイトで生地と一緒に寝るのだけど
(だから、とっても愛おしくなるのだ!)
夏場は、乾燥しないようにカバーをして冷房の効いていない場所に置いておきます。

今回は「フォカッチャ」なので、二次発酵なしのベンチタイムだけでオーブンへ。
ドライトマトでほんのり赤くなった【可愛いわが子】は、
幸せのオレガノの香りと共にオーブンから出てきました。

丹精こめて焼き上がったフォカッチャを前に「早く食べたい!」
あら?こんなことを思う私は、おとぎ話に出てくる怖い魔法使いのおばあさんみたい!?

2009年8月3日月曜日

幸せの香り



今朝起きてみると、明るい窓の外。「お陽様出てる!」
お陽様がご機嫌なうちにやらなければならないことが…
朝ごはんを食べている時も、お天気が気になってます。

先週水曜日帰宅すると、Posteitalianeのレモンイエローの小包が届いてました。
差出人はTiziano、持ってみると妙に軽いのです。
「小包送るなんてメールきてなかったけど、なんだろう?」と思いつつ開封。
中身は…緑色の物が入った袋2個、
取り上げてみると、なんとも言えない良い香りが。
なんと「大量のドライ・オレガノ」が届きました。

オレガノの香りは「幸せの香り」
ギリシャでは、婚礼で新郎新婦がオレガノの冠をかぶるのだとか。
トマトとの相性は最高で、バジルとともにイタリア料理には欠かせないハーブです。

私の頭の中で、お料理連想ゲームが始まりました。
オレガノといえばトマト、トマトといえばイタリアン、
イタリアンといえばフォカッチャ、フォカッチャといえば酵母…
最後の言葉は「トマト酵母で作ったオレガノとドライ・トマト入りのフォカッチャ」

で、トマト酵母とドライ・トマトを作りましょう、となりました。

土曜日に作ったトマト酵母は、ただ今冷蔵庫でお休み中。
そして、今日はドライ・トマト作りです。
昨夜のうちに半分にして水分を切ったトマトに塩をしてからお陽様の下へ。

空を見上げて「なるべく長くご機嫌でいてね」と祈るような気持ちです。
しかも、「カラスに狙われなければ良いけれど」という母の言葉で
気がかりが増えることになったのです。
録画していたテレビ番組を見ていても、昼ごはんを食べていても、
空模様とカラスの襲撃が気になります。

昼過ぎには、カラスの鳴き声に慌ててカバー用にざるをかぶせたり、
陽射しの動きに合わせて置く場所を動かしたり。

夕方、陽が傾いてきたので部屋の中へ入れたのだけど、ドライにはまだ遠く…
天日干しだと良いお天気で3日くらいかかるらしいです。
でも明日、雨みたいなんですよね、どうしよ。

2009年8月1日土曜日

早くも秋支度


8月1日だというのに、秋のような風が吹いてます。
天気予報で「今年は冷夏」と言っていたけれど、ホントそんな感じです。
夏物セールもそろそろ終わりで、お店はちらほら秋の装いですね。
私も早めの秋支度ということで、秋冬に活躍しそうなバッグを購入しました。

大きさは、ファッション雑誌が入る大きさです。
もちろん、資料なんかを入れたクリアファイルは余裕余裕。
マチは10cm、これならお弁当箱も入るわ~。

素材は一見するとフェルト地ですが、
ペットボトルをリサイクルした繊維を使っているエコ素材。
以前テレビ番組で見たのだけれど、
回収されたペットボトルのリサイクル率ってあまり高くないとか・・・
こういうものを買って使うと少しはエコに貢献できるのかな、なんて思います。
~自動車に乗らないからエコカーで貢献はできないし、
今のところはエコ家電購入予定もないしね~

実際手にしてみて、何より良かったのは、「軽い」ということ。
日常的に使うバッグは、なんだかんだと色んなものが入ってしまい重くなりがちですもんね。
これは、何も入っていない状態だと200gくらい、デジカメより軽いかも?!

今回買ったのは、ハンドル(ちなみに牛革だそうです)が短いタイプなのだけど、
別タイプは肩掛け可能な長さだと思うので、
今回の赤とは違う、もう少しシックなのを買っても良いかなぁなどと思ってます。

少しの「エコ貢献」とかなりの「実用性」で、秋冬に大活躍しそうです。
それに一番気に入ったのは「きれいな赤」、お出かけの良いスパイスになりそうでしょ。

夏が暑くないのは困ったことなのだけど・・・秋が待ち遠しいなぁ。


興味のある方は、こちらのサイトへ。
もったいない工房  http://www.mottainaine.jp
~私の下手な写真より、きちんと見られますよ~