2009年9月27日日曜日

いただき物で、ドーパミン




趣味…多いほうだと思います。
好奇心…人一倍強いのではないでしょうか。
こんな具合なので、とても簡単に「楽しい!」とか「ワクワク」ということに遭遇します。

もちろん、悩んだりストレスがないわけではありません。一応、人間ですから。
時々は、アドレナリンのほうが多いこともあるはずなのですが、
基本、ドーパミン占有率の高い生活を送っていると思われます。
つまりは「オメデタイ人間」なのでしょうね。(その上に「お調子者」です…トホホ)

じゃあ、私のドーパミンがいちばん多く出ているのはどんな時?
そうです、お察しのとおり!【美味しいものを食べている時】
と思ってたのですが、つい昨日、それを超えるものがあることに気がついたのです。

それは、【料理をしている時】なんですね~。
冷蔵庫とにらめっこでメニューを考えたり、包丁を握っていたりお鍋の中をかき回していたり。
疲れもどこかに消えて、まさしく心が躍ります。
―逆に考えると、何も作りたくないと思う時は本当に体が限界ということ―
しかも、「誰かが食べてくれるから」という場合だけでなく
「自分のためだけ」でもテンションが上がって、数種類作りたくなるんです。


先週はいただき物が多い週でした。
まず、19日のパンの会で使った食材を色々と。
それから火曜日には大量のクレソン、土曜日に熟したトマトを10個ほど。
このたくさんのいただき物は、私の気分を盛り上げないはずがありません!!
「何作ろうかな~」

で、ナッツ入りのパンを焼き、
クレソンとベーコンのパスタを作り、
100%トマトだけの贅沢トマトソース作りで一週間を締めくくりました。

今週は、贅沢トマトソースで何を作ろうかな~と
またもやドーパミン放出中です。

2009年9月23日水曜日

Atsukoさんの【優しいパンの会】



先週土曜日、
敬愛するパンの師匠Atsukoさんのレッスン【優しいパンの会@ギャラリー リブレ】が開催されました。
今回は、“アシスタントとして”声を掛けていただき、
文字通り「朝から晩まで」「キッチンに立つ」という幸せな一日を過ごしました。

ずーっと「パンは買って食べるもの」と言い続けていた私が、
「パンは買ってたべるものでもあり、自分で作るものでもある」に変わったのは
Atsukoさんご本人とその人柄のままの“ほんわ~かしてるけど味わい深い”パンと出会ったからです。
フルーツや野菜で自家製天然酵母をおこすことから始めるパン作りは楽しくて、
時間をかけて焼きあがったパンは「可愛い我が子」同然。
どっぷりと【パンの世界】にはまってしまったのです。

そして、Atsukoさんとの出会いは私のお料理に【パンの世界】を広げてくれただけでなく、
「食に関わること」に戻ろうと私の背中を押してくれました。

1.Atsukoさんのサポート
2.パン生地の手ごね実演
3.パンに合うサイドメニューとしてイタリアン・オムレツを作る
これが、今回のアシスタントとしてのお仕事です。
どれだけできるか…不安でしたが、せっかく声を掛けていただいたチャンスです。
そして、少しでも感謝のご恩返しになればと、畏れ多くも引き受けさせていただきました。

しかし!具体的に打ち合わせが進むにつれ、緊張感は増すばかり。
だってね、冷静に考えれば緊張しないほうが変ですよ。
会場となった「ギャラリー リブレ」の主宰は、料理研究家・上野万梨子さん、
今のようにあちこちで料理研究家の人たちが活躍する礎を築いた方です。
顔と名まえを覚えていただくだけでも、お料理好きの方からは間違いなく羨ましがられます。
その上、申込みは料理研究家やフードソムリエに参加されている方も多いと伺い、ますます…
当日朝、家を出るときも「私、大丈夫なんだろうか…」そう思ってました。

でも、もう逃げ出すわけには行きません。
「できる限り精一杯」リブレに着くころにはそんな心境になってました。
開き直りと「本場には強いんだ」という自己暗示ででスタートした1日、
「目の前のことだけにこんなに没頭したのは久しぶり」でした。

ハプニングあり、「忘れてた!」という冷や汗ありでしたが、
Team Atsuko&万梨子先生始めリブレの皆さんの中で、
大きな迷惑をかけずに(小さい迷惑は多々あったかと…)
どうにかこうにかアシスタントとしての役割は果たせたのかなぁ。

ホッとした今は「楽しくて充実した時間だった」と思っていますが、
改めて、ありとあらゆる面で自分の「勉強不足」や「いたらなさ」を感じてもいます。
もっと精進しなければ・・・

今回も、Atsukoさんに感謝!です。

2009年9月20日日曜日

箱根旅行なのだ その3



耳元で鳴るアラーム、隣の隣のベッドでも鳴ってるなぁ。

お夕食の後に部屋で少し飲んで、2回目のお風呂。
そして再び、お喋りタイム!
なんだか妙にすっきりして、ぐっすり眠れました。

ブラインドから差し込む朝の光は…明るいじゃないですか。
晴れ女、勝ったね。
良いお天気に嬉しくなって、これも温泉の定番「朝風呂」へ!
少し雲の残る空を見上げながら、山の心地よい風に吹かれての露天風呂は最高です。
温泉旅行を満喫できる時間ですよね~。
「なんかお腹すいてきたみたい」

朝ご飯はバイキング、いつもは食べない和食にします。
メニューも豊富で、お野菜やフルーツもたっぷりの朝ご飯でした。
旅行の時の朝ご飯って、どうしてこんなに食べられるのかなぁと思いません?

東京では難しい「ゆったりのんびり朝ご飯」を済ませて、2日目の予定を立てます。
小田急箱根フリーパスがあるので、それをフル活用することに。
チェックアウトをしてロビーで写真撮影、これも“お約束”ですよね。

私たちの目指す先は、元箱根。
まずは登山電車で強羅へ向かい、ケーブルカー、ロープウェイと乗り継ぎます。
少々固まり気味の二人を尻目に、一人はしゃぐ私。
「猿とナントカは高い所が好き」と言いますが…

大涌谷の硫黄臭の中で、しばし日光浴です。
陽射しは強いけれど、風が冷たくて気持ちがいい!
写真もちゃんと撮ったし、さあ、もう一つロープウェイに乗るよー。

桃源台へのロープウェイは下り。高さはそんなにないので、二人も大丈夫です。
残念ながら、雲が多くて富士山は見えませんでした。
でも、眼下に広がる芦ノ湖はきれい!

桃源台から「海賊船」に乗ります、しかもソフトクリーム持って。
―この“ソフトクリーム”っていうのも、旅行で食べたくなるんですよね―
一番上まで上がって、湖上クルーズ?満喫。
少し寒かったけど、35分の船旅は大満足でした。

元箱根でちょうどランチの時間です。
前日が「和」だったので「洋」が食べたいね、と言うことで、
湖畔のレストラン【Acquq Pazza Terrace】をチョイス。

テラス席は混んでいて時間がかかりそうだったので、
店内のテーブルを用意していただきました。
でも、テラスに向かって開放的な空間だったので、湖畔のレストランを十分感じましたよ。

前菜に「水牛モッツァレッラのカプレーゼ」と「箱根野菜の盛り合わせ」
メインにはピッツァ2種類をオーダー。
どのお料理も美味しくて、お喋りも弾む楽しいランチタイムでした。

それからバスに揺られて箱根湯本へ。
お土産買って、帰りのロマンスカーに乗ります。

楽しい時間は、本当にアッという間に過ぎてしまうんです。
「現実に戻るわ~」と言いながら、箱根の2日間を惜しむように
ロマンスカーの中でも三人のお喋りは続きました。

2日間、飲んで食べて喋って、食べて喋って、でした。

日ごろ抱えている悩みや煩わしさを箱根の山に置いてこられたわけではないのだけど、
「また日常へ戻ってがんばろう」と思えるくらいに
心が軽くなった(体は重くなった?!)王道「箱根温泉旅行」でした。
でも、これは素敵な友人抜きではあり得ない時間だったと思うのです。

ねぇ、次はどこに行こうか~?

2009年9月17日木曜日

箱根旅行なのだ その2



「やってしまった…」
声を掛けられ、ハッと我に返ったときには
私たちの乗っていた登山鉄道の電車は、“彫刻の森駅”に着いてました。
1回目のスイッチバック地点までの記憶はある、でもその先は…

ロマンスカーに続き、車窓の景色を楽しみ損ねました。
ワインのほろ酔いとランチの満腹が、心地よい電車の揺れと相まって
私の体は爆睡の世界への誘惑に勝てなかったようです。トホホ…

駅を出て、ちょっと道に迷ったりしながらもお宿に到着。
思っていた以上の豪華さで、三人のテンション上がります!
非日常の空間に身をおくと、旅に来ている気分が盛り上がりますよね。

お部屋に入って腰を落ち着けてしまいそうだったのだけど、
東京を出発してから「喋って、飲んで、食べて」だったので、
そろそろ旅行らしく「観光」をということで、“箱根彫刻の森美術館へ行くことに。
(実は「この満腹のままでは、お夕食が食べられない」とうのが真相。
 つまり、観光も「食べること」のためなのか?!)

三人ともかなり久しぶりなので、入口の所から
「え、こんなんだった?」「前に来たとき、これはなかったなぁ」の浦島太郎状態です。
降ったりやんだりの空模様の中、傘をさして野外にある彫刻を見ながら歩いて行きます。
すると現れた大きな木組みの建物、中へ入るとカラフルなネットが下がってます。
残念ながら、きれいなハンモックの中に入れるのは小学生まで。
遥か以前に小学生ではなくなっている私たちは、下から見上げるだけ。
それだけでも、華やかな気分になれる空間でしたよ。

「腹ごなしにならないから」と“ネットの森”を後に、ピカソ館まで歩きます。
「やっぱり天才なんだね」と改めて実感する反面、
「牧神」の顔を見ていると「お茶目なおじいちゃん」だったような気もするなぁ。
作品を堪能して外に出ると、上空は真っ白にガスってます。
それが何とも幻想的で…山にいるんだと実感したりして。

最後に目指したのは、三人には絶対にはずせない作品“幸せを呼ぶシンフォニー彫刻”。
ステンドグラスの塔は、螺旋階段で天辺まで上がれます。
私以外の二人は諸事情により上れないので、
私が三人分の幸せを背負って階段を上りました~。
天辺からの眺めは「視界良好」とは行きませんでしたが、
三人のところに幸せがやってくる日も遠くはない!はず。

閉館まで2時間くらい美術館を楽しみましたが、まだお腹が重いみたい。
ということで、お宿に戻り、「温泉といえばお約束」の「卓球」を30分ほど。
そうこうするうちに、だいぶお腹もこなれてきました。

さぁ、これからが旅行のメイン・イベント!「大浴場」です。
広~い室内風呂と半露天、露天の5つの湯船をゆっくり楽しみました。
「極楽ごくらく」って何度も言っちゃいましたよ。
お風呂を上がる頃には「お腹すいてきたみたい」と言っている自分にびっくり。

盛りだくさんの一日目は、食べきれないほどのお夕食(とか言ってるけど、完食しました)
そして、箱根のお酒を傍らにしたお喋りで幕を閉じました。

つづきの2日目は「その3」で。

2009年9月16日水曜日

箱根旅行なのだ その1


毎月中旬にやってくるお楽しみは、
美味しいお料理&お酒を傍らに希望(妄想?)溢れる楽しい美女?三人の会。
今月の定例会は、一泊二日の拡大版です。

私たち三人を乗せた箱根湯本行きロマンスカーは朝10時に新宿を出発。
あいにくの空模様ですが、雨だったら雨なりに楽しむメンバーなので、問題なし!です。

出発と同時にバッグから取り出すのは、持参してきた“美味しいもの”
生ハム、チーズ、ピクルスetc…そして、赤ワインのボトル!!
ロマンスカーの中でワインのコルクを抜くなんて、思ってもみなかったわ…
「1時間20分の乗車時間で、フルボトル1本空けられるの?」なんて言っていましたが、
箱根湯本駅に到着した時には、おつまみもワインもすっかり無くなってました。
ロマンスカーを降りるときに三人が「はたっ」と気がつきました、
美味しいものとお喋りに夢中で車窓の景色なんぞ、一切見ていなかった。

気を取り直し、箱根湯元駅を出てお土産物屋さんの並ぶ国道一号線を塔ノ沢方面へ歩きます。
目的地は【知客茶屋】、ランチはお豆腐料理です。

土曜日曜は並んで待つこと必至なのだけど、
夏休みとシルバーウィークの谷間の平日で、しかも少し早めの時間だったので
待たずに席へ案内していただきました。
ここの名物は「早雲豆腐」味噌味のととろがかかった暖かいお豆腐です。
体にも心にも優しいお食事に、ほっこり…

全身大満足のランチの後は
知客茶屋の近くの酒屋さんでお店オリジナルの吟醸酒を買って(!)再び箱根湯本駅へ。
箱根登山電車に乗って、宿へ向かいます。

その2へ つづく

2009年9月7日月曜日

夏の終わりに


朝晩はすっかり秋の空気ですね~。窓を開けっ放しで寝ると朝方に涼しすぎて眼が覚めます。
夏も終わりかぁ…
皆さん、今年の夏はいかがでしたか?
私は嬉しい楽しい夏だったなぁ。

特にこの2週間は、友人や人生の先輩方と一緒に過ごす時間に恵まれました。
それぞれの時間はそんなに長くはないのだけれど、
気持ちが軽くなったり、新しいことに向かう元気をもらったり、
秋に向かって背中を押してくれる、そんな素敵な時間を過ごしました。

それから、8月の終わりには、ちょっと大きなお買い物をひとつ。
「大きな」というのは、“金額が”ではなくて“物理的に”大きなお買い物です。
まぁ現在の私の経済状況からすると、金額が小さいとも言い難いのですが。

8月10日頃、お気に入りのバッグのお店からストックセールのお知らせが届きました。
「なんて良いタイミング!」
ついこの間、10年ほど使っていたスーツケースを粗大ごみで処分したので、
新しいのを買わなくちゃ、と思っていたところ。

古いスーツケースは、一昨年のイタリア旅行でキャスターの接合部分が割れていたのですが、
キャスターはきちんと動くし、その他の部分は何ともなかったので
2ヵ月半のヨーロッパ旅にも私の道連れとしていました。

実のところ、東京を発つ時点で施錠の具合が悪く何度かやり直してようやく閉めたんです。
その後も行く先々で、「開かない」「閉まらない」と何度も冷や汗。
それでも、騙しだまし各地を連れまわして帰国しました。
が、我が家に到着して“荷解き”となった時、どうにもこうにもロックが動かない状況に。
「帰国してからで良かった」「壊さないとダメかな」などと思いながら
30分ほど格闘の末に、ようやく壊さずに開けることができたのですが、
よくよく見れば、あらまぁ歪んでいる!限界か…

Venezia留学に始まり、あちらこちらを私と一緒に旅をして活躍してくれたこのスーツケースには、
楽しいこと悔しいこと嬉しいこと、たくさんの思い出が詰まっていて、
寂しい気持ちはあるけれど、「最後に壊さずに済んだのがせめても」と思い処分する決心をしました。

その後4ヶ月近くそのままにしていたのですが、
さすがに長期間、狭い我が家の空間を占領していることに母からの苦情。
ようやく粗大ごみ引き取りの申し込みをして、お盆休みに「さよなら」をしました。
(写真撮っておくべきだった、と後悔してます)

そんなタイミングのストックセール。
前のものより一回り大きくて、機能&旅に出るワクワク感を満たしてくれるものに出会いました。
―家で見てみるとあまりの大きさに、正直ちょっと退きましたけど―

いざ新しいスーツケースを手にすると…考えるのは、次の旅のことです。
「しばらくは落ち着こう」と思っていたのは、たった4ヶ月前。
それなのに「次の旅」という言葉にこんなに心が躍るなんて、
“落ち着く”なんて、私には到底無理なことなんですかね?

結局、夏の終わりに思うのは、
【白馬に乗った王子様が運んできてくれる幸せを待つ】よりも
【赤いスーツケースを自分で持って幸せを探しに行く】方が
私らしい、ということかぁ。