2009年10月27日火曜日

パンとVeneziaの2日間


「予定なしの日」が2日間続きました。
2ヶ月くらい毎日のように何かしらプログラムが入っていたので、のんびりがちょっと嬉しいです。

目覚ましのアラームをセットしないで、いつもより少しだけ朝寝坊、ゆっくり朝食。
部屋の片付け、読書、たまっていた録画番組を見たり…気の向くままに時間を過ごす。
たまには、こんな日って必要ですよね~。(毎日だと飽きちゃうけど)



【パン】
数日前に美味しそうなイチジクを入手、グリエール・チーズも買いました。
それで、いちじくとチーズ、ナッツのパンに挑戦。
このくらいの季節からはオーバーナイトで一次発酵するので、足掛け2日のパン作業です。
発酵させすぎた気もするのですが、まずまずの完成具合です。
パン作りはやっぱり楽しい!!

【Venezia】
NHKの「世界ふれあい街歩き」っていう番組ご存知ですか?
カメラが歩いている人の目になって街を散歩する番組。ファンの人、結構多いんですよね。
2週間くらい前に放送された「ヴェネツィア夏編」を録画してました。
「あ~あの道だ」とか「ここって行ったことないな」とか、そんなことを思いながら見ていたら
胸がキュ~ッとなってきました。ほとんどホームシック状態です。
(Veneziaでこんな調子じゃ、Trevisoなんか見ちゃったらどうなるのか…
日本のテレビ番組ではほとんど取り上げられないのが救いかも)

そして、もう1本の録画番組は「あなたが選ぶイタリア絶景50」
昨年放送された番組が再放送されたので録画しましたが、
3時間30分の長丁場なので見る時間が取れずに2ヶ月経過していました。
行ったことのある場所、ない場所、出てきましたが、輝ける第一位は
      Venezia!!!
そりゃそうでしょ、あんなに素敵な街はTreviso以外にはVeneziaしかないんだから。
そうんなことを思いながら、誇らしい気持ちになった私ってヘン?

のんびり2日間ももう終わり。また明日から、しばらくは走りますよ~

2009年10月21日水曜日

“畑”の後は…




武井さんのお話をうかがいながら、畑を一周すると12時30分を過ぎていました。
「では、そろそろ」という武井さん、お楽しみのランチタイムです。

武井さん野菜【畑から穫りたて】の次は、イタリアンで味わいます。
武井さんご紹介のお店は、新京成・常盤平駅すぐの【trattoria LUCCA】です。

Antipasto前菜
 武井さん野菜もたくさん入った“15種類のサラダ”
 畑でも食べたカブあやめ雪をのせた“牛肉のカルパッチョ”
Pizzaピッツァ
 トマトソースにモッツァレッラとバジル“マルゲリータ”
 青かびチーズがスパイシー“ゴルゴンゾーラ”
Pastaパスタ
 さっきは生で食べた“春菊とイカのスパゲッティ”
 甘くて美味しい“にんじんのニョッキ”
Dolceデザート
 黒ゴマきな粉のババロア&柿のパウンドケーキ

そのままでも美味しい野菜は、料理になっても美味しい!のです。
よく食べ、よく喋り、楽しいたのしいランチタイムでした。

満腹~と言いながら、LUCCAを後にした私たち。
今回のツアーのオプショナルとなる【Backstube Zopf】へ向かいます。
Zopfは、パン好きの間では有名な松戸にあるパン屋さん。
Team Atsukoの一員としては、松戸に来ているのにはずす訳にはいかない!
もちろん、Atsukoさんも一緒です。

20台くらいスペースのある駐車場はいっぱい、運よく空いたので停められました。
クルマを降りると、パンの香りが漂ってきます。あぁシアワセ~。
店内が狭く入れる人数が決まっているので、お店の前には列が。
平日の午後なのにねぇ、土日はどんな状態なのでしょう??

並んでいる間は「何買おうかぁ」と、それぞれが嬉しい悩み。
カレーパンは必須でしょ、ジモティ武井さんおすすめのペースト類もほしいなぁ、
そんなことを考えているうちにお店に入る順番がやってきました。

店内に所狭しと並んだすごい種類のパン、更に違うものがどんどん焼きあがってくるんです。
それもこれも美味しそうで、片っ端から大人買いしたい!!
武井さん以外の私たち4人は、テンション上がり過ぎてます。
今思うと、どんなパンがあるかもっと落ち着いて見るべきだった…
それでも、必須のカレーパン3個と朝食用パンと両親へのおみやげパンを買いました。

お支払いの段になり、ちょっとビックリしたのはその金額でした。
ペースト類も含めて11点で1,910円。
都内のパン屋さんだったら、3,000円近くになるのではないかと。

紙袋いっぱいのパンを手にニコニコ顔でクルマに乗り込む私たちに向かって、
武井さん「カレーパンは今食べるのがゼッタイに良いです」
で、そのお言葉に甘えて帰りの駅までの道のりで揚げたてカレーパンを頬張りました。
~ランチでお腹いっぱいのはずなんだけど、かなり大きめにも関わらず食べちゃいました~
武井さんのクルマの中、カレーのにおいがなかなか消えないのでは…ごめんなさい!

そんなこんなで、「お腹も心も大満足」のタケイファーム・ツアーでした。

武井さん、丸々一日お世話になりました。ありがとうございます。
Atsukoさんをはじめ、ご一緒した皆様、楽しい時間でした。また次回~。

AtsukoさんHP → http://www.atsuko-coubo.com/

2009年10月20日火曜日

畑ツアー






先月のAtsukoさんパンの会で話が出ていたお楽しみ企画「タケイファーム」訪問。
総勢10名のツアーが、1ヵ月後に実現しました。
~さすが!楽しいことはすぐ決まるのです~
「タケイファーム」は、Team Atsukoの一員・お喋りも料理も素晴らしい!武井さんの農園です。

訪れたタケイファームの周辺はなんと!住宅街。
「後継者がいないので、農地がどんどん宅地に変わっている」のだとか。
「武井さんのお野菜」は、住宅に囲まれた畑育ちだった…ちょっとビックリ。
ここで、常時40種類くらいの野菜を栽培しているそうです。

畑に入り、話を聞き、畑から抜いたばかりの野菜を食べてみる…初めての体験です。
どんな風に畑で育つの? 穫れたばかりの味は?
本で読んだり、誰かから聞いたりすることはあるけれど、
自分の目で見て舌で味わってみると、知らないことばかりだなぁと実感。
しかも、武井さんの畑には定番お野菜だけではなく、
なかなか見られない珍しいお野菜もたくさんです。
~イタリアではよく食べる黒キャベツ(カーヴォロ・ネロ)もありました!~

正真正銘の「とれたて野菜」の味は衝撃的でした。
試食させていただいたのは、
☆濃い紫色の青梗菜
☆甘みが強く味の濃いカブ・白馬
☆その名の通りあやめ色が美しいカブ・あやめ雪
☆鮮やかな赤の赤大根
☆ピーターラビット気分のにんじん
☆やわらか~いサラダリーフ
☆あとからジワッと辛みがくる辛子菜
☆生で食べられるなんて!春菊
☆ごまの味ルッコラ

これ以上ない贅沢をさせていただきました。
武井さん、ありがとうございます。

詳しいタケイファームの情報は
  ↓  ↓
http://takeifarm.yu-yake.com/index.htm

2009年10月18日日曜日

初秋の勉強会


“三人の素敵な紳士”と楽しい時間を過ごさせてさせていただく【勉強会】。
美術展やサイクリングで心に栄養補給して、美味しいお酒とおつまみで締めくくる、
言うなれば「大人の社会科見学」ですね。

【勉強会2009初秋】のテーマは「やすらぎのオーストリア展」。
電車に乗っているときに目に留まった中吊り広告。
コピーには“カフェとたばこにみるウィーンの文化史”とあります。
「面白そう!」と思ったすぐ後に、
「勉強会の皆さんは愛煙家、せっかくだからみんなで行きたいなぁ」と思ったんです。

早速ご提案すんなりテーマ了承となり、ShunsukeさんとYudaさん、私の三人で行ってまいりました。
(残念ながら、Machidaさんは今回欠席でした)

会場は、渋谷・公園通りにある【たばこと塩の博物館】。
ここって、「あることは知っているんだけど入ったことがない」という人がほとんどみたいですね。
御多分に洩れず、私たち3人も初入館、入場料300円で、常設展企画展の両方が見られます。

結論から言うと…すご~く面白かったんです。
「ヨーロッパ(特にオーストリア)における“たばこ”史」を知り
「たばことそれを楽しむ道具の芸術性」を感じる展示でした。

新大陸から伝わった喫煙は、中世近世ヨーロッパでは「大人のたしなみ」だったんですね。
そして、喫煙道具には持ち主のセンスが顕れるからこそ芸術性が追求されたということが感じられました。
ため息が出るほど、精巧で贅沢なものや美しさを極めた煙草ケース、パイプ、パッケージetc...
私はノン・スモーカーですが「お洒落として持ってみたい」と思うものがたくさんありましたよ。
喫煙者の方々が肩身の狭い思いをされている現在では生まれそうにない「文化」です。

時間があったので、「日本のたばこ史」や「世界の塩と日本の製塩」の常設展も見ました。
こちらはこちらで、とても興味深い展示でした。
「昭和のたばこ屋さん」が再現されているコーナーもあり、おつかいに行ったことを思い出しました。

渋谷で「たばこ」を満喫した後は、中目黒へ移動。
【反省会】会場は“へぎそば匠本店”です。

ここは、絶品の新潟の蕎麦と美味しい酒肴とお酒の店。
この店で外してならない(と私が思っている)「ジャンボ厚揚げ」と「だし巻き卵」
そしてShunsukeさんリクエスト「イカの沖漬け」などをオーダーして、
お酒とお喋りの時間を過ごしました。締めはもちろん「へぎそば」で。

この【勉強会】では、自分の興味外のことを見たり聞いたりすることが多く、“世界”が広がります。
そして、ダンディーな三人の紳士から伺うエピソードや知識は、
考えるきっかけになったり、迷っている背中を押してくれたり…私の「心の栄養」です。

こんな時間を過ごすことができるなんて、「贅沢者」の一言に尽きますね。

2009年10月12日月曜日

肉食系女子


「好き嫌いなく何でも食べる」
「食べたことのないものは、食べてみたい」
食に対してはそういう流儀なので、友人たちには【食のチャレンジャー】と呼ばれています。
“値段が安い高い”とか“希少価値”“ブランド”とかそんなことに関係なく
「美味しいものは美味しい」と思うので、とても雑食な日々を送っています。

でも、プリフィクスのコースだったりすると肉料理を選ぶことが多かったり、
月に一度くらいの割合で「ステーキが食べたい!」と叫んでいるので、
基本は【お肉好き】なんですね。

90歳にならんとする我が祖母も60歳を超えている母も、
「朝からお肉でも大丈夫」などという人たちなので
言ってみれば、私は【血統書付き肉食系女子】なのかも…

今月頭から、またもや私は“ステーキ食べたい”とぼやく日々。
母は母で「プロの焼いたステーキが食べたい」と言い出したので、
(最近、我が家では、家でステーキを焼くことが続いてました)
「じゃ食べに行こうか」という話になりました。

母が恵比寿に買い物へ出ると言うので、恵比寿でステーキの食べられるお店を検索。
某ステーキチェーン店の名まえが出てくる中で、ちょっと気になるお店がありました。

【ステーキハウス府川】

情報が多いわけではないけれど、どの口コミも評価は上々。
よし、ここに行ってみよう!
お店の場所は…よく通っているはずなんだけど知らなかったよぉという道。
恵比寿のピーコック手前のビル2階、そんなお店あったっけ?

母と恵比寿さまの辺りで待ち合わせ。
アタリかハズレか、ドキドキしながら看板を発見して階段を上ります。
お店の前にあるメニューの値段を見て、ちょっと安心しました。
あまり高かったら止めようと思っていたので…

10席ほどのカウンター席に囲まれたピカピカの鉄板の向こうで、
物腰の柔らかなマスターが迎えてくださいました。
“200gステーキコース”をオーダー。

最初にサラダが運ばれてきて、マスターが目の前でヒレ肉を焼いてくれます。
お皿に香りづけのニンニク、ステーキと乗せていただいて、オススメの芥子醤油で、
いざ!「いただきます」

上質のお肉、そしてやっぱりプロの焼くステーキは美味しい!!!
しかも、その後に出てきたもやし炒めも絶品です。
これにご飯とコーヒーが付いて3300円。
もぉ~満足まんぞく、また行こうっと。

他に150gコースやA5等級のコース、アラカルトもあります。
お得価格のランチもあるようです。
お肉好きの方、ぜひ一度お試しあれ!

2009年10月6日火曜日

旅好き、ではないらしい


2,3ヶ月に一度のペースで集まって、いろいろな企画を楽しむ【勉強会】。
この会に誘ってくださったのは、元上司です。
新卒で入った会社の上司なので、それはそれは長いお付き合いをさせていただいてます。

新卒の生意気な部下に、いろいろなお仕事を経験させてくださり、
一緒に出張に行く機会も多く、社員旅行の自由時間も一緒に過ごす、という具合で、
周りからは「父娘のようだ」と言われていました。

先日、ひょんなことで、久しぶりにゆっくりと話をする時間がありました。
その会社で働いていた当時、私は
「2ヶ月か1ヶ月に1度くらいの割合で出張に出ていた」という話題に。
「何でも食べられる」「どこでも眠れる」「一人でいても大丈夫」三拍子そろっているから
送り出す上司も心配が少なかったんでしょうね~。

おまけに「時刻表見たり、スケジューリングするのが好き」で
「知らない場所で知らない人に会えたり、その土地ならではのものが食べられるなんてサイコー!」
と思う人間です、出張が嬉しくて嬉しくて。
そんなですから、まるで【旅芸人】のような生活をしていた時期があります。

よくよく考えると【旅の生活】は学生時代からなんです。
高校卒業後は、親元を離れた兵庫県での学生生活だったので、
“お休みの多い大学生”は2ヶ月に1度のペースで東京へ帰ってきてました。
自分で飛行機や深夜バスのチケットを手配して、荷物をまとめて…
4年間、兵庫と東京を行き来してました。
―だから、この間の姫路旅行は昔を思い出して懐かしい気分でした―

で、気がついたことが…
私には「旅グセ」がついているらしい。
「旅好き」ではなくて「旅グセ」という感じなんです。

<旅をせずにはいられない>

2年ほど前までの数年間は、ほとんど旅をしない生活が続いていました。
一昨年の11月に5年ぶりにTrevisoへ戻ってから、
(「戻って」っていうのも変なんですけど、いつもそういう気分なもので)
「旅グセ」が復活しちゃったんです。一度旅をしてしまうとダメですね…

「博物館・美術館好き」なのも“根っこは同じ”のような気がします。
展示を見ている時って、時空を越えた旅をしているみたいなものですものね。

そうか!それなら、9月は2つのエジプト旅をしましたよ。
横浜で開催されていた「海のエジプト展」と
東京都美術館で開催されていた「トリノ・エジプト展」
どちらも展示品に迫力があって、古代エジプトを満喫しました。

でもやっぱり本物のピラミッドは見てみたい!というのが正直な気持ち。
たぶん、その場所でないと感じられない何かがあると思うんです。

あ、ほらね、
「旅グセ」出ちゃってるでしょ。

2009年10月1日木曜日

城フェチ


















強まる雨足の中を走る山陽本線新快速。
やがて、車窓右側の雨の先に、白鷺城と別名を持つ優美かつ壮大な天守閣が見えてきました。
国宝であり世界遺産でもある(しかも日本では一番最初に認定!)【姫路城】です。

「よし!30日に決行だ」と決めたのは、1週間前の23日のことでした。
「いろいろと遣り繰りしなくて良い、思い立ったら即決」これが“おひとりさま旅”の良いところ。
今回の旅の目的【姫路城】
今秋から5年をかける大修復が始まるので、「ぜひその前に」と思っていたのは夏前のこと。
そしてチャンス到来「ここで行かなければ後悔する!」ということで
往復深夜バス車中2泊足掛け3日のちょっと過酷旅を決行しました。

お城、好きなんです。
ヨーロッパの古城も良いですが、【天守閣を持つ日本の城】には一層テンション上がります。
―鉄道好き女子が“鉄子”なら城好き女子は“城子”か?―

お城には、執政と安全保障という「機能」とその国(藩)の「哲学」が表されていると思います。
天守閣の構造を見て戦国の世の不穏さを創造したり、扉や柱に触れてそこにいた人たちの存在を感じたり…
地域の歴史や特性、当主の政治的立場なども含めてお城を見ると面白い!

「そこに生きた人の生活や思いが感じられる」
これはお城に限ったことではなく、私が「歴史大好き」の理由でもあります。

現在も残る姫路城「5層7階」天守閣は1609年に完成、今年が築城400年です。
時は戦国時代であり、実戦向きの構造を持っています。
それでいて華やかで豪壮な外観は“西国将軍”池田輝政に相応しい。
時代が変わり徳川時代になってからは威風堂々たる西国牽制の要でした。

ちなみに昨年は、“ひこにゃん”の【彦根城】(昨年が築城400年)を訪れたのですが、
京の都が近いということもあるのか、当主・井伊家好みなのか
たおやかな外観には、ハッとさせられます。
しかし、こちらも徳川の北西の要としての戦国乱世の堅牢さを持ち合わせています。

姫路城も彦根城も、400年の歴史の中で喪失の危機を何度も奇跡的に乗り越えてきたことを考えると
胸が熱くなります。ほんと「よくぞ残ってくれました」と叫びたくなりました。
(さすがに、できませんでしたが)
これは「強運」と「したたかさ」あってのこと、私もあやかりたい!