強まる雨足の中を走る山陽本線新快速。
やがて、車窓右側の雨の先に、白鷺城と別名を持つ優美かつ壮大な天守閣が見えてきました。
国宝であり世界遺産でもある(しかも日本では一番最初に認定!)【姫路城】です。
「よし!30日に決行だ」と決めたのは、1週間前の23日のことでした。
「いろいろと遣り繰りしなくて良い、思い立ったら即決」これが“おひとりさま旅”の良いところ。
今回の旅の目的【姫路城】
今秋から5年をかける大修復が始まるので、「ぜひその前に」と思っていたのは夏前のこと。
そしてチャンス到来「ここで行かなければ後悔する!」ということで
往復深夜バス車中2泊足掛け3日のちょっと過酷旅を決行しました。
お城、好きなんです。
ヨーロッパの古城も良いですが、【天守閣を持つ日本の城】には一層テンション上がります。
―鉄道好き女子が“鉄子”なら城好き女子は“城子”か?―
お城には、執政と安全保障という「機能」とその国(藩)の「哲学」が表されていると思います。
天守閣の構造を見て戦国の世の不穏さを創造したり、扉や柱に触れてそこにいた人たちの存在を感じたり…
地域の歴史や特性、当主の政治的立場なども含めてお城を見ると面白い!
「そこに生きた人の生活や思いが感じられる」
これはお城に限ったことではなく、私が「歴史大好き」の理由でもあります。
現在も残る姫路城「5層7階」天守閣は1609年に完成、今年が築城400年です。
時は戦国時代であり、実戦向きの構造を持っています。
それでいて華やかで豪壮な外観は“西国将軍”池田輝政に相応しい。
時代が変わり徳川時代になってからは威風堂々たる西国牽制の要でした。
ちなみに昨年は、“ひこにゃん”の【彦根城】(昨年が築城400年)を訪れたのですが、
京の都が近いということもあるのか、当主・井伊家好みなのか
たおやかな外観には、ハッとさせられます。
しかし、こちらも徳川の北西の要としての戦国乱世の堅牢さを持ち合わせています。
姫路城も彦根城も、400年の歴史の中で喪失の危機を何度も奇跡的に乗り越えてきたことを考えると
胸が熱くなります。ほんと「よくぞ残ってくれました」と叫びたくなりました。
(さすがに、できませんでしたが)
これは「強運」と「したたかさ」あってのこと、私もあやかりたい!
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