2009年5月25日月曜日

お散歩日和




この数年であっという間に「桜の名所」になった目黒川。
桜の季節は昼夜問わず、川沿いを歩く人たちで溢れかえってますねー。
今年は、随分とマスコミに取り上げられたらしく、
あの「上野公園」や「千鳥ヶ淵」に続くほどの人出だったとか・・・
=私の帰国は「満開」後、葉桜になりつつある目黒川を歩きました=
確かに川面に落ちていくようなあの桜は圧巻ではあります。

でもね、個人的には今の季節の「新緑の目黒川」大好きなのです。
桜の葉の色が濃くなって、
川沿いにできた緑のトンネルを歩くのは最高に気持ちが良い!
(ちょっと「臭い」が気になるんだけどね)
良いお天気で爽やかな風が吹く今日、フラーっと行ってきましたよ。
「目黒川のお散歩」。

今日は駒沢通りから目黒通りまでをのんびり歩きました。
平日の昼下がり、人はほとんどいなくて「ゆるーい感じ」満載。
木洩れ陽キラキラ、ときどき吹いてくる風は少し涼しくて・・・
良いですねー。

そんなシアワセ気分のまま足を伸ばして、
お散歩コースは「東京都庭園美術館」へ。
ここは「旧朝香宮邸」とその庭園が美術館になっていて、
ピンポイントな特別展をやってます。

ただ今の特別展のテーマは
「エカテリーナ2世の四大ディナーセット」。
たっぷり時間をかけて、18世紀のロシア皇帝エカテリーナ2世の権勢を実感。
政治的手腕と芸術的センスがあってこその
大帝国統治だったのねー、としみじみ。

その後は、毎度のお楽しみの「庭園散歩」。
初めて訪れたときは、「目黒駅の近くにこんな所が?」と驚きました。
(自動車の音が「都会」を忘れさせてはくれないのだけど)
日本庭園では、茶室と池を囲む小道を歩き、
西洋庭園の木陰のベンチで夢うつつ・・・
最後は、今いちばんのバラを楽しみました。

次の「お散歩」は、どこに行こうかなー。

2009年5月15日金曜日

Radicchio treviso







帰国して1ヶ月以上、



2週間ぶりのブログの更新…なんか日々の生活に追われてる。
とか言いつつも食べることは、大事にしてます。
一昨日も、私にとっては「スペシャルなお夕食」だったのだ。

ゴールデンウィークの間の平日、外出先から帰宅した私に
「イタリアから荷物届いてるわよ」と母。
荷物?イタリアからは送ってないけど…何だっけ??
送り主を見るとTrevisoの友人Tizianoの名前。
そーいえば、10日くらい前に荷物送ったって言ってたなぁ。
「君の好きなものだから、喜ぶと思うよ」とか言ってたけど、
Trevisoから小包で送れる「私の好きなもの」って何?
そんなことを考えながら、黄色の箱を開けてみる。
(イタリアの郵便小包の箱はイタリアン・レモンの色!さすがのセンスである)

出てきたのは見覚えのあるラベルが貼られた「瓶詰め2本」。
それは、Treviso特産その名もRadicchio trevisoのオイル漬けとペースト!!
え、送ってくれたの~?ちょっと興奮してきた。
今回の旅は「真冬の3ヶ月」で荷物が大きくて重かったので、
いつもなら買って持ってくる「Trevisoの瓶詰め類」を泣く泣く諦めて帰国。
それが心残りだったことを知っているTizianoが、わざわざ送ってくれたのだ。
(伊達に長い付き合いをしているわけではないのね。Grazie)

Rdicchio-日本では「トレビス」という名前で売られている紫色の葉野菜である。
イタリアにはRadicchio veronaとかRadicchio romanoなど数種類があるのだけれど、
「トレビス」という名前からも解るように、Radicchio trevisoは「Radicchioの王様」なのである。
=私が言うと、ものすごいTreviso贔屓に聞こえるかもしれないけど、これは事実!=

Radicchio trevisoは、日本で食べられるトレビスとは全く違うのである。
野菜として出回るのは、11月~2月くらいまで。
他のRadicchioに比べ、苦味が繊細。
Trevisoの人たち曰く、「この味はTrevisoの水でないと育たない」らしい。
しかも、葉の水分がとても多く日持ちがしないので、
冬の限られた時期にだけ、Trevisoとその近辺でしか食べられないのだ。
「冬にTrevisにいるなら、必ず食べなきゃならない」ので、
1月のTreviso滞在では、3泊しかしなかったにもかかわらず、
私は、5食もRadicchio trevisoのメニューだった。
そして、その「貴重なRadicchioをシーズン以外でも食べられるように」と
Trevisoのグローサリーショップ数件ではホームメイドの瓶詰めを置いている。
(量産品の瓶詰めにはない。と思う、私は見たことがない)
で、Tizianoは、私のお気に入りのグローサリーショップのものを送ってくれた。
そして一昨日の我が家のお夕食は、その貴重な瓶詰めRadicchioと豚肉を使ったパスタ。
ちょっと苦味のある懐かしい愛しい味、心はTrevisoへ飛んで行ってたなぁ。