2011年5月12日木曜日

これぞ日本のセンス!

一昨日の夜からの雨、よく降りますね。昨日はかなり本格的に降っていて、お休みを「これ幸い」と1日中、家で過ごしました。
今朝は霧雨という感じだったので、チェックしていた美術展へ。

目黒区美術館(目黒駅から徒歩10分)で開催中の
「包む―日本の伝統パッケージ展」

当初4月3日までの予定で、時間が取れずに「行かれないなぁ、残念」と思っていた展示だったのですが、5月22日まで会期延長となっていたのです。「我が家からは徒歩10分弱、この程度の雨ならば」と行ってまいりました。


エントランスすぐの展示はなんと「菰樽」 鏡開きで見る日本酒が入ったアレです。「これってラッピング?」と思ったのですが、よくよく考えてみると「木の樽を藁の菰で包んでいる」のでラッピングなんですよね。今まで近くでまじまじと見ることはなかったのですが、上部の重ね方や縄の編み方掛け方に至るまで惚れ惚れするような美しさ…
最初の展示から「やられた!」という感じです。

2階展示室は「木」「竹」「笹」「土」「藁」「紙」と素材別の展示。お菓子や鮓、酒などの食品パッケージが中心で、私としては嬉しくて楽しい展示でした。

特筆なのは、「結納品一式」の展示。和紙を使った包みと精巧な水引は豪華で圧巻!現在の生活には不釣合いなのかもしれないけれど、何かの形で残しておかなければならいと思いましたね。

日本のラッピングって「過剰包装」と思うことも多いけれど、今回の展示を見て、「日本人は、おもてなしや感謝の気持ち、贈るもののストーリーを表現する手段としてラッピングを大切に考えてきた」と感じました。
そして、素材使い、デザインなどに顕れるセンスは素晴らしい!これも日本の伝統美のひとつですね。

包む―日本の伝統パッケージ展  目黒区美術館にて5月22日(日)まで開催
http://mmat.jp/exhibition/archives/ex110210-2

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