2009年12月29日火曜日

ゆく年


今年も残すところ1日、お正月の準備もようやく整いつつあります。

20年以上続けている お正月花を生けること
10年以上続いている 黒豆を煮ること
久しぶりにお正月用として焼いたローストビーフ
時間の都合でかなり省略した大掃除

あとは除夜の鐘を聞きつつ 年越しそばを食べる だけです。


2009年 今年もいろいろありました。

嬉しかったこと 悲しかったこと
楽しい時間 苦しい時間
手に入れたこと 諦めたこと
変わらないこと 変わったこと

この1年に私が経験して感じた 全てを受け入れて
この1年に同じ時間を過ごすことができた 全ての方に感謝して

今年も1年、ありがとうございました
良いお年をお迎えください

2009年12月25日金曜日

クリスマス



クリスマスおめでとうございます

Buon Natale

Merry Christmas

Joyeux Noel



素敵なクリスマスをお過ごしください

2009年12月23日水曜日

文字通り「贅沢な時間」





神楽坂・L'Allianceでのクリスマス・ディナーの幕開けは、
ポテト・ピュレの上にちょこんと乗った白子のフリット。
「なんて素敵なアミューズ」と思っていたら、「この後、アミューズをお持ちします」ですって!!
“開幕ファンファーレ”みたいな感じだったのね。

【アミューズブーシュ】として運ばれてきたのが、プレゼントを担いだイチゴのサンタクロース!
しかも、はるか遠くに雪だるま…
このキュートさに、普段は眠っている(というか家出している?)乙女心が呼び覚まされました。
しっかりフワフワのメレンゲでできたサンタの袋の中身は鴨のサラダです。
「やっぱり美味しいプレゼントが一番嬉しい」

【オードブル】
“宝石のような魚介のプチオードブル4種”と
“フォアグラ、トリュフの入ったカプチーノ仕立て”の2種類。
空になった温製オードブルのカクテルグラスを前に、すでにリッチな気分で
「まだオードブルでしたね」と口々に言っていました。

【魚料理】
鱗をつけたまま焼いた甘鯛を雲丹とブールブランソースで。
下に敷いてある下仁田ねぎの甘さが鯛の美味しさを引き立ててます。
パリパリの食感の鱗、クセになりそうです。

【グラニテ】
日本酒ベースのリキュールにオレンジシャーベット、が通常なのですが、
「アルコールはちょっと…」という場合には、リンゴのソルベを出してくださる心遣い。

【肉料理】
“牛フィレ肉 マデラ酒の風味のペリゴロール・ソース”と
“蝦夷鹿ロース ゆず風味ソース”の盛り合わせ。
なんて贅沢なメインディッシュ!付け合せの野菜も美味しいです。

【デザート】
“ローズの香りのバニラアイスクリーム&グレープフルーツのシャーベット”
“クレームブリュレ キャラメリゼした洋梨添え”
冷たいデザートは、カクテルグラスに雪の玉がコロンとふたつ乗っているような可愛らしさ。
ほろ苦い洋梨とベストマッチのクレームブリュレには、再びサンタクロースが。

写真付メニューとエコバッグのプレゼントもいただきました。
それからね、Atsukoパンのおみやげも!(Thank you, Atsukoさん)

繊細な一皿一皿と心のこもった素晴らしいサービス、
そして、“あちらこちらに広がるお喋り”というサイド・ディッシュ付きの贅沢ディナーでした。


びっくりなことに、これだけのフレンチ・フルコースを食べたのに、胃がずっしり重くないんです。
これって、すごい!!

ちょっと早めのサンタクロース


22日午後7時30分少し前、神楽坂を上るKiwaちゃんと私。
目指す先は、フレンチ・レストラン“L'Alliance”。
Atsukoさんたちとのクリスマス兼忘年会です。

一年間、がんばった?ご褒美ということで、自分へのクリスマス・プレゼント!
ファンタジックなクリスマス・ディナーで、楽しい時間を過ごしました。

ミシュラン☆のレストランについては、改めて!!

2009年12月18日金曜日

最高のスパイス



今年も残すところ2週間…早いなぁ。
この時期は【今年最後の】というイベント目白押しですね。
私も12月に入り週に1、2回のペースで、楽しくて美味しい時間を過ごしています。

この季節の恒例は、気がつけば“ン十年のつきあいになっている仲間”での
【クリスマスパーティー】
今年は、クリスマス兼Yuka's second babyお披露目の会です。
メンバー全員の予定を合わせられず、
2回に分けてのパーティーとなってしまったのがちょっと残念…

このメンバーの場合、場所を提供してくれる人の負担が大きくなりすぎないように、
【持ち寄り】が鉄則。品数豊富で賑やかなテーブルになります。
手作り料理のレシピやおいしいお店情報の交換もしたりして、プラスアルファのお楽しみも!

持ち寄りがダブらないよう事前の調整で、今回の私は“メイン料理”担当に。
前日の朝までは「Dean&Delucaあたりで、ローストチキンか何かを」と思っていたのですが、
お昼過ぎ、牛ももブロック肉がお手ごろに手に入れられることになったので、
急遽、ロースト・ビーフを準備することにしました。

ローズマリー、マジョラム、タイムのミックスハーブで香りづけ、
プチトマト、じゃがいも、玉ねぎ、ブロッコリーにオレンジカリフラワー(武井さん野菜!)を添えて、
カラフルな1品になりました。
おかげさまで、見た目もお味も好評、やっぱり作って良かった♪

Yuka宅にみんなが揃って、Babyちゃんもお目覚め。パーティーの始まりです。
クリスマス・ソングをBGMに、スパークリングワインで乾杯!
サンドウィッチ、グラタン、サラダ、そしてロースト・ビーフ…
持ち寄りならではの華やかなテーブルに、最高のパーティー気分。
食べて喋ってお腹は大満足、なのですが、
鎌倉の老舗ケーキ店・珠屋のピーチロールでの「デザートは別バラ」、不思議なものですね。


美味しくて楽しい時間は、ほんとにあっという間です。

長~くつきあっているからこそ、お互いの良いところも悪いところも、笑顔も泣き顔も知っている仲間。
昔から変わらない会話、今だからこその話題で時間はあっという間に過ぎてしまいます。
毎回毎回、このメンバーと会った後には“ほっこり幸せで元気100倍”な気分。
美味しいお料理の最高のスパイスは「素敵な仲間」なのかもしれません。

2009年12月2日水曜日

今回も、もちろんありましたよ





タケイファーム・ツアーの嬉しいところは、畑だけでは終わらないところ。
行きましたよ、今回も!武井さん野菜のランチ♪

武井さんの畑から移動して着いた所は、とある一軒家の玄関口。「どなたのお宅?」と思っていたら、
そこがフレンチ・レストラン“C'est la vie”でした。
思わず「お邪魔します」と言ってしまったくらい周辺の住宅と変わらない外観なので、
正真正銘の隠れ家レストランです。

【オードブル】豚肉のテリーヌ 大根添え
       スモークサーモンとキャベツのミルフィーユ仕立て
       牡蠣と2種のジャガイモのソテー
       小エビとブロッコリーのグラタン
 黄色と赤のカラフルなジャガイモは、その甘さにびっくり。
 これだけで一皿にしても良いくらいの存在感でした。

【スープ】ほうれん草のポタージュ
 鮮やかなグリーンが印象的

【メイン】魚介3種のポワレ 蒸し野菜添え
     鴨肉と野菜のロースト
 お肉大好きの私は、鴨肉を選びました。長ネギのトロ~ッとした食感はやっぱりおいしい。
 茹でて、素揚げをして、鴨と一緒にローストというトリプル加熱した里芋…「里芋再発見!」でした。

【デザート】アップルパイ&キャラメルのアイスクリーム
 甘酸っぱいりんごと苦味の効いたキャラメル味が、大人な感じのデザート。

「お料理するとこんな味になるんだ!」「この組み合わせは!!」
美味しいお料理と楽しいおしゃべりのランチタイムは、いわば応用編みたいな感じかなぁ。
私たちって研究熱心?ですよね~。

2009年12月1日火曜日

名は体を





愛真紅(あいしんく)、あやめ雪、紅化粧、スティックセニョール、アンデスレッド…
なんだかちょっと艶っぽい…さ~て、これは何の名まえでしょう?

これは、タケイファームで作られている野菜たちの名まえ!!
ついつい、野菜って「カブ」とか「大根」「じゃがいも」とかって一括りに言ってしまうけれど、
品種名を聞いて、改めて見たり味わったりすると「なるほど~」なことが多いんです。

で、10月に続き「第2弾タケイファーム・ツアー」へ行ってまいりました。
今回は、冬の代表的な野菜「カブ」「大根」など根菜が主役でした。


“愛真紅(あいしんく)”と“あやめ雪”はカブの品種名です。
愛真紅は、根(厳密に言うと根ではない?)だけではなく茎も葉脈も綺麗な紅色。
しかも美味しいから、すごい!
あやめ雪は、地上に出ている部分がその名の通り「あやめ色」になるカブです。

“紅化粧”は赤大根の品種名。
皮が真っ赤で中が白いので、輪切りにしたときのコントラストが美しい。
“ビタミン大根”という大根は、いわゆる青首大根の緑色の部分がとても多いような外見。
青首と決定的に違うのは、皮が緑の部分は中も鮮やかな緑なのです。
その部分を味わうと、大根とは思えないような甘さが口に広がった後に、
しっかり大根の味も残るんです。
そして、一番びっくりの大根は“紅芯大根(こうしんだいこん)”です。
形は小さい聖護院大根という感じで、皮は緑から白へのグラデーション。
なのに、中は紅色…不思議ふしぎな大根です。よーく見ると、中の赤さが皮に出てます。

“スティックセニョール”は、花序の部分が球形に集まらないスマートなブロッコリー。
“アンデスレッド”は、濃い赤のじゃがいもです。

どの名まえも「言い得て妙」ですよね~。
人と人が名まえを知ると近しくなるのと同じで、
野菜も名まえを知ると身近になって、「カブ」とか「大根」って一括りで言えないような気がします。
今日出会った野菜たちをお店で見かけたら、「こんにちは」って言っちゃいそう…

2009年11月30日月曜日

少し早めですが…クリスマス・パーティーです



東京は、いろんな場所でイルミネーションが輝いていますね~
表参道のイルミネーションが11年ぶりに復活だとか。

キリスト教では、クリスマスの4週前の日曜日からクリスマス・イブまでを
【キリストの降誕を待つ期間~アドベント(待降節)】と言います。
つまり、それがクリスマスシーズンの始まりということ。
今年は、11月29日が第1アドベントでした。
(ちなみにクリスマス・シーズンの終わりは、1月6日の【エピファニア(公顕節)】です)

この季節になると、イタリアなどの友人へのクリスマスカードを書くのが恒例行事。
日本らしい絵柄のカードを選んで、なかなか会えない友人たちへ季節のご挨拶です。
あと1,2週間もすると私の所へもカードが届いて、クリスマス気分は盛り上がります。
(クリスマスリースを作るのも毎年のお楽しみなのですが、今年は残念ながらありません…)

この季節のもう一つのお楽しみは“パーティー”ですよね。
そういうことで、早くもひとつめのパーティーを楽しんできちゃいました!!

Atsukoさんから飯田橋でランチのお誘い。
「神楽坂のビストロで」ということだったのですが、行ってびっくり、素敵なサプライズが!
最近、引越しをされたAtsukoさんが“House Warming Party”を用意してくれていました。

まず案内されたのは、建設中の東京スカイツリーを彼方に臨むマンション31階のパーティールーム。
「飯田橋って大都会」を実感できる眺望、すご~い。
しかも食器類、カトラリーも揃って、オーブンもある充実のキッチンが併設です。

用意されていたメニューは、ご近所ビストロの[ローストチキン]と[武井さん野菜のサラダ]
そして、もちろん[Atsukoパン]!
おいしいお料理に、楽しいお喋りであっという間のランチタイム2時間が終わり。

それから、Atsukoさん宅へ場所を移してティータイムです。
神楽坂・紀の善の抹茶ババロア&栗のババロア、Atsukoさんのクグロフ、
その上、ケーキの先生Akikoさんのマロンのケーキも加わった充実のデザート・プレート。
<AkikoさんHP:http://akiko-nishiyama.com/index.html>

新しい素敵な出会いもあって、お腹も心も大満足のパーティーでした!!

2009年11月23日月曜日

ランチ・デート



真っ青な空の高さは、冬がすぐそこまで来ていることを教えてくれます。

今日は【恵比寿でランチ】でした。
デート相手のO-chanは私と同じように「美味しいものと楽しいことが大好き」な
妙に気の合う同じ年のガールフレンド。
1月に赤坂でランチをして以来の久々デートです。

美味しいもの食べよ、とチョイスしたのは野菜レストラン“農家の台所”。 http://www.noukanodaidokoro.com/
美味しい野菜が注目される近頃、マスコミで紹介されることも多く、いつも混んでいるレストランです。
~8月と10月にディナーの予約が取れなかった(泣)~

「祝日ランチなので並ぶかも」とO-chanにメールをしたら
「ちょっと早めに行った方が良いよ」というお返事だったので、待合せを11時30分に。
久しぶりのご挨拶もそこそこに、目的地へ。
早めの時間が功を奏し、エントランスに行列はありません。
~O-chan、Nice recommend!です~

通していただいた席は【サラダ・バー】に面したカウンター席。
「おぉー、これがこのレストランのウリ、サラダ・バーかあ」とワクワクしてきました。
せっかくなのでお野菜をたくさん食べましょう、ということで、
“農家の台所6:2:2御膳”をオーダーしました。
野菜6:肉料理2:魚料理2という比率で食べられる欲張りメニュー、
もちろんサラダ・バー付です。

そして待望のサラダ・バーへ。
キャベツ、水菜、にんじん、トマトなどの定番サラダ野菜に加え、
サラダとして食べるのが珍しい春菊、ナス、かぶ…そして、ほんのり塩味がするソルトリーフ。
お店の方オススメの紫大根やほうれん草もグラスに詰め込みました。

グラスに入ったサラダが半分になった頃、お料理が運ばれてきました。
メインは、5,6種類の蒸し野菜と豚肉の香草パン粉焼き、秋鮭のグリルほうれん草ソース。
それに、野菜の小鉢3種類に雑穀ご飯、野菜たっぷりのお味噌汁がついてます。
見るからにヘルシー、食べると美味しい。すごく得した気分です。


味が濃くて歯ごたえのしっかりした野菜を堪能しながら、10ヶ月ぶりの積もる話で
結局2時間以上、口が動きっぱなしの2人でした。

2009年11月12日木曜日

la confettura di fico



小さい頃はあまり馴染みのなかった果物【イチジク】
イタリアへ行くようになってからは食べる機会が増えたものの一つです。
前菜で生ハムと一緒に食べると、甘さが生ハムの塩気と香りを引き立てますよね~。
そうそう、乾燥イチジクも美味しい!!

【イチジク】は、アラビア半島から小アジア(中近東南部から地中海へかけて)が原産で、
旧約聖書にも書かれているくらい、あの地域では日常的な果物です。
自分たちが裸であることを知った「アダムとイブ」が
体を覆った葉は「イチジクの葉」だとも言われています。
そぉーいえばイチジクの葉って大きいですもんね、使えそう…

で、そのイチジクをいただきました
(また頂き物ですか、って言われそう)
シーズン最後なので、ほとんどが完熟していて実が柔らかい。
ということで今回はジャムを作りました。

イチジクならではの独特の香りと甘さが、ジャムにすると一層美味です。
イチジクのそのものの味を楽しめるように、お砂糖は控えめに。
柑橘系の果汁で味を引き締めると良いので、「レモンか何か」と冷蔵庫の中を探したのですが
見つけられず、オレンジジュースを少量入れてみました。

ジャムなのでパンにつけるのはもちろんですが、
1週間後にやってくる「ボージョレー・ヌーボー」解禁!
生ハムやチーズのプレートに添えてワインのおつまみも良いなぁ。

しばらく楽しめそうです。

2009年11月2日月曜日

赤と黒


「赤と黒」
といっても文化の薫り高くフランス文学について論じるわけではありません。
あ、私の話ですから、そんな高尚なことではないとお解かりですって?
確かにご想像に難くなく、またもやお料理のことです。

今日もご好意の頂き物で2品作りました。
イタリアの太陽のような鮮やかな「赤」トマトソースと
日本の漆のような艶やかな「黒」黒豆です。

【トマトソース】
ミディサイズのトマトを湯剥きして、水を一切加えずに煮込みました。
味付けは塩と黒胡椒・オリーブオイル、風味付けにドライのバジルとオレガノを入れました。
今回は、トマトのシーズンも終わりと言うこともあり少し酸味が強めです。
冷蔵庫で2週間ほど保存可能なので、このソースを使って何を作ろうか思案中です。
ちなみに前回のソースは、
“ナスとひき肉”と“チキンとカリフラワー”のトマトソース煮込みになりました。

【黒豆】
いつもはお正月用に年末に煮るので、この季節に作るのは初めてです。
砂糖を醤油をいれた熱湯に一晩つけてから、3日ほどかけて数回に分けて煮ていきます。
我が家は、柔らかいものより少し歯ごたえが残るくらいが好みなので、
市販のものより“ちょい固め”です。
「黒くて甘い煮汁は風邪に効く」と小さい頃、よく飲まされました。

この2品、【過ぎ去ってしまった夏の名残】と【これからやってくる寒い冬】という感じで
偶然にもこの季節に合ってるかも??

11月に入った途端、一気にもう冬?というような寒さです。
インフルエンザも大流行しているみたいですし、
美味しいものを食べて、体調崩さないで過ごしましょ。

2009年10月27日火曜日

パンとVeneziaの2日間


「予定なしの日」が2日間続きました。
2ヶ月くらい毎日のように何かしらプログラムが入っていたので、のんびりがちょっと嬉しいです。

目覚ましのアラームをセットしないで、いつもより少しだけ朝寝坊、ゆっくり朝食。
部屋の片付け、読書、たまっていた録画番組を見たり…気の向くままに時間を過ごす。
たまには、こんな日って必要ですよね~。(毎日だと飽きちゃうけど)



【パン】
数日前に美味しそうなイチジクを入手、グリエール・チーズも買いました。
それで、いちじくとチーズ、ナッツのパンに挑戦。
このくらいの季節からはオーバーナイトで一次発酵するので、足掛け2日のパン作業です。
発酵させすぎた気もするのですが、まずまずの完成具合です。
パン作りはやっぱり楽しい!!

【Venezia】
NHKの「世界ふれあい街歩き」っていう番組ご存知ですか?
カメラが歩いている人の目になって街を散歩する番組。ファンの人、結構多いんですよね。
2週間くらい前に放送された「ヴェネツィア夏編」を録画してました。
「あ~あの道だ」とか「ここって行ったことないな」とか、そんなことを思いながら見ていたら
胸がキュ~ッとなってきました。ほとんどホームシック状態です。
(Veneziaでこんな調子じゃ、Trevisoなんか見ちゃったらどうなるのか…
日本のテレビ番組ではほとんど取り上げられないのが救いかも)

そして、もう1本の録画番組は「あなたが選ぶイタリア絶景50」
昨年放送された番組が再放送されたので録画しましたが、
3時間30分の長丁場なので見る時間が取れずに2ヶ月経過していました。
行ったことのある場所、ない場所、出てきましたが、輝ける第一位は
      Venezia!!!
そりゃそうでしょ、あんなに素敵な街はTreviso以外にはVeneziaしかないんだから。
そうんなことを思いながら、誇らしい気持ちになった私ってヘン?

のんびり2日間ももう終わり。また明日から、しばらくは走りますよ~

2009年10月21日水曜日

“畑”の後は…




武井さんのお話をうかがいながら、畑を一周すると12時30分を過ぎていました。
「では、そろそろ」という武井さん、お楽しみのランチタイムです。

武井さん野菜【畑から穫りたて】の次は、イタリアンで味わいます。
武井さんご紹介のお店は、新京成・常盤平駅すぐの【trattoria LUCCA】です。

Antipasto前菜
 武井さん野菜もたくさん入った“15種類のサラダ”
 畑でも食べたカブあやめ雪をのせた“牛肉のカルパッチョ”
Pizzaピッツァ
 トマトソースにモッツァレッラとバジル“マルゲリータ”
 青かびチーズがスパイシー“ゴルゴンゾーラ”
Pastaパスタ
 さっきは生で食べた“春菊とイカのスパゲッティ”
 甘くて美味しい“にんじんのニョッキ”
Dolceデザート
 黒ゴマきな粉のババロア&柿のパウンドケーキ

そのままでも美味しい野菜は、料理になっても美味しい!のです。
よく食べ、よく喋り、楽しいたのしいランチタイムでした。

満腹~と言いながら、LUCCAを後にした私たち。
今回のツアーのオプショナルとなる【Backstube Zopf】へ向かいます。
Zopfは、パン好きの間では有名な松戸にあるパン屋さん。
Team Atsukoの一員としては、松戸に来ているのにはずす訳にはいかない!
もちろん、Atsukoさんも一緒です。

20台くらいスペースのある駐車場はいっぱい、運よく空いたので停められました。
クルマを降りると、パンの香りが漂ってきます。あぁシアワセ~。
店内が狭く入れる人数が決まっているので、お店の前には列が。
平日の午後なのにねぇ、土日はどんな状態なのでしょう??

並んでいる間は「何買おうかぁ」と、それぞれが嬉しい悩み。
カレーパンは必須でしょ、ジモティ武井さんおすすめのペースト類もほしいなぁ、
そんなことを考えているうちにお店に入る順番がやってきました。

店内に所狭しと並んだすごい種類のパン、更に違うものがどんどん焼きあがってくるんです。
それもこれも美味しそうで、片っ端から大人買いしたい!!
武井さん以外の私たち4人は、テンション上がり過ぎてます。
今思うと、どんなパンがあるかもっと落ち着いて見るべきだった…
それでも、必須のカレーパン3個と朝食用パンと両親へのおみやげパンを買いました。

お支払いの段になり、ちょっとビックリしたのはその金額でした。
ペースト類も含めて11点で1,910円。
都内のパン屋さんだったら、3,000円近くになるのではないかと。

紙袋いっぱいのパンを手にニコニコ顔でクルマに乗り込む私たちに向かって、
武井さん「カレーパンは今食べるのがゼッタイに良いです」
で、そのお言葉に甘えて帰りの駅までの道のりで揚げたてカレーパンを頬張りました。
~ランチでお腹いっぱいのはずなんだけど、かなり大きめにも関わらず食べちゃいました~
武井さんのクルマの中、カレーのにおいがなかなか消えないのでは…ごめんなさい!

そんなこんなで、「お腹も心も大満足」のタケイファーム・ツアーでした。

武井さん、丸々一日お世話になりました。ありがとうございます。
Atsukoさんをはじめ、ご一緒した皆様、楽しい時間でした。また次回~。

AtsukoさんHP → http://www.atsuko-coubo.com/

2009年10月20日火曜日

畑ツアー






先月のAtsukoさんパンの会で話が出ていたお楽しみ企画「タケイファーム」訪問。
総勢10名のツアーが、1ヵ月後に実現しました。
~さすが!楽しいことはすぐ決まるのです~
「タケイファーム」は、Team Atsukoの一員・お喋りも料理も素晴らしい!武井さんの農園です。

訪れたタケイファームの周辺はなんと!住宅街。
「後継者がいないので、農地がどんどん宅地に変わっている」のだとか。
「武井さんのお野菜」は、住宅に囲まれた畑育ちだった…ちょっとビックリ。
ここで、常時40種類くらいの野菜を栽培しているそうです。

畑に入り、話を聞き、畑から抜いたばかりの野菜を食べてみる…初めての体験です。
どんな風に畑で育つの? 穫れたばかりの味は?
本で読んだり、誰かから聞いたりすることはあるけれど、
自分の目で見て舌で味わってみると、知らないことばかりだなぁと実感。
しかも、武井さんの畑には定番お野菜だけではなく、
なかなか見られない珍しいお野菜もたくさんです。
~イタリアではよく食べる黒キャベツ(カーヴォロ・ネロ)もありました!~

正真正銘の「とれたて野菜」の味は衝撃的でした。
試食させていただいたのは、
☆濃い紫色の青梗菜
☆甘みが強く味の濃いカブ・白馬
☆その名の通りあやめ色が美しいカブ・あやめ雪
☆鮮やかな赤の赤大根
☆ピーターラビット気分のにんじん
☆やわらか~いサラダリーフ
☆あとからジワッと辛みがくる辛子菜
☆生で食べられるなんて!春菊
☆ごまの味ルッコラ

これ以上ない贅沢をさせていただきました。
武井さん、ありがとうございます。

詳しいタケイファームの情報は
  ↓  ↓
http://takeifarm.yu-yake.com/index.htm

2009年10月18日日曜日

初秋の勉強会


“三人の素敵な紳士”と楽しい時間を過ごさせてさせていただく【勉強会】。
美術展やサイクリングで心に栄養補給して、美味しいお酒とおつまみで締めくくる、
言うなれば「大人の社会科見学」ですね。

【勉強会2009初秋】のテーマは「やすらぎのオーストリア展」。
電車に乗っているときに目に留まった中吊り広告。
コピーには“カフェとたばこにみるウィーンの文化史”とあります。
「面白そう!」と思ったすぐ後に、
「勉強会の皆さんは愛煙家、せっかくだからみんなで行きたいなぁ」と思ったんです。

早速ご提案すんなりテーマ了承となり、ShunsukeさんとYudaさん、私の三人で行ってまいりました。
(残念ながら、Machidaさんは今回欠席でした)

会場は、渋谷・公園通りにある【たばこと塩の博物館】。
ここって、「あることは知っているんだけど入ったことがない」という人がほとんどみたいですね。
御多分に洩れず、私たち3人も初入館、入場料300円で、常設展企画展の両方が見られます。

結論から言うと…すご~く面白かったんです。
「ヨーロッパ(特にオーストリア)における“たばこ”史」を知り
「たばことそれを楽しむ道具の芸術性」を感じる展示でした。

新大陸から伝わった喫煙は、中世近世ヨーロッパでは「大人のたしなみ」だったんですね。
そして、喫煙道具には持ち主のセンスが顕れるからこそ芸術性が追求されたということが感じられました。
ため息が出るほど、精巧で贅沢なものや美しさを極めた煙草ケース、パイプ、パッケージetc...
私はノン・スモーカーですが「お洒落として持ってみたい」と思うものがたくさんありましたよ。
喫煙者の方々が肩身の狭い思いをされている現在では生まれそうにない「文化」です。

時間があったので、「日本のたばこ史」や「世界の塩と日本の製塩」の常設展も見ました。
こちらはこちらで、とても興味深い展示でした。
「昭和のたばこ屋さん」が再現されているコーナーもあり、おつかいに行ったことを思い出しました。

渋谷で「たばこ」を満喫した後は、中目黒へ移動。
【反省会】会場は“へぎそば匠本店”です。

ここは、絶品の新潟の蕎麦と美味しい酒肴とお酒の店。
この店で外してならない(と私が思っている)「ジャンボ厚揚げ」と「だし巻き卵」
そしてShunsukeさんリクエスト「イカの沖漬け」などをオーダーして、
お酒とお喋りの時間を過ごしました。締めはもちろん「へぎそば」で。

この【勉強会】では、自分の興味外のことを見たり聞いたりすることが多く、“世界”が広がります。
そして、ダンディーな三人の紳士から伺うエピソードや知識は、
考えるきっかけになったり、迷っている背中を押してくれたり…私の「心の栄養」です。

こんな時間を過ごすことができるなんて、「贅沢者」の一言に尽きますね。

2009年10月12日月曜日

肉食系女子


「好き嫌いなく何でも食べる」
「食べたことのないものは、食べてみたい」
食に対してはそういう流儀なので、友人たちには【食のチャレンジャー】と呼ばれています。
“値段が安い高い”とか“希少価値”“ブランド”とかそんなことに関係なく
「美味しいものは美味しい」と思うので、とても雑食な日々を送っています。

でも、プリフィクスのコースだったりすると肉料理を選ぶことが多かったり、
月に一度くらいの割合で「ステーキが食べたい!」と叫んでいるので、
基本は【お肉好き】なんですね。

90歳にならんとする我が祖母も60歳を超えている母も、
「朝からお肉でも大丈夫」などという人たちなので
言ってみれば、私は【血統書付き肉食系女子】なのかも…

今月頭から、またもや私は“ステーキ食べたい”とぼやく日々。
母は母で「プロの焼いたステーキが食べたい」と言い出したので、
(最近、我が家では、家でステーキを焼くことが続いてました)
「じゃ食べに行こうか」という話になりました。

母が恵比寿に買い物へ出ると言うので、恵比寿でステーキの食べられるお店を検索。
某ステーキチェーン店の名まえが出てくる中で、ちょっと気になるお店がありました。

【ステーキハウス府川】

情報が多いわけではないけれど、どの口コミも評価は上々。
よし、ここに行ってみよう!
お店の場所は…よく通っているはずなんだけど知らなかったよぉという道。
恵比寿のピーコック手前のビル2階、そんなお店あったっけ?

母と恵比寿さまの辺りで待ち合わせ。
アタリかハズレか、ドキドキしながら看板を発見して階段を上ります。
お店の前にあるメニューの値段を見て、ちょっと安心しました。
あまり高かったら止めようと思っていたので…

10席ほどのカウンター席に囲まれたピカピカの鉄板の向こうで、
物腰の柔らかなマスターが迎えてくださいました。
“200gステーキコース”をオーダー。

最初にサラダが運ばれてきて、マスターが目の前でヒレ肉を焼いてくれます。
お皿に香りづけのニンニク、ステーキと乗せていただいて、オススメの芥子醤油で、
いざ!「いただきます」

上質のお肉、そしてやっぱりプロの焼くステーキは美味しい!!!
しかも、その後に出てきたもやし炒めも絶品です。
これにご飯とコーヒーが付いて3300円。
もぉ~満足まんぞく、また行こうっと。

他に150gコースやA5等級のコース、アラカルトもあります。
お得価格のランチもあるようです。
お肉好きの方、ぜひ一度お試しあれ!

2009年10月6日火曜日

旅好き、ではないらしい


2,3ヶ月に一度のペースで集まって、いろいろな企画を楽しむ【勉強会】。
この会に誘ってくださったのは、元上司です。
新卒で入った会社の上司なので、それはそれは長いお付き合いをさせていただいてます。

新卒の生意気な部下に、いろいろなお仕事を経験させてくださり、
一緒に出張に行く機会も多く、社員旅行の自由時間も一緒に過ごす、という具合で、
周りからは「父娘のようだ」と言われていました。

先日、ひょんなことで、久しぶりにゆっくりと話をする時間がありました。
その会社で働いていた当時、私は
「2ヶ月か1ヶ月に1度くらいの割合で出張に出ていた」という話題に。
「何でも食べられる」「どこでも眠れる」「一人でいても大丈夫」三拍子そろっているから
送り出す上司も心配が少なかったんでしょうね~。

おまけに「時刻表見たり、スケジューリングするのが好き」で
「知らない場所で知らない人に会えたり、その土地ならではのものが食べられるなんてサイコー!」
と思う人間です、出張が嬉しくて嬉しくて。
そんなですから、まるで【旅芸人】のような生活をしていた時期があります。

よくよく考えると【旅の生活】は学生時代からなんです。
高校卒業後は、親元を離れた兵庫県での学生生活だったので、
“お休みの多い大学生”は2ヶ月に1度のペースで東京へ帰ってきてました。
自分で飛行機や深夜バスのチケットを手配して、荷物をまとめて…
4年間、兵庫と東京を行き来してました。
―だから、この間の姫路旅行は昔を思い出して懐かしい気分でした―

で、気がついたことが…
私には「旅グセ」がついているらしい。
「旅好き」ではなくて「旅グセ」という感じなんです。

<旅をせずにはいられない>

2年ほど前までの数年間は、ほとんど旅をしない生活が続いていました。
一昨年の11月に5年ぶりにTrevisoへ戻ってから、
(「戻って」っていうのも変なんですけど、いつもそういう気分なもので)
「旅グセ」が復活しちゃったんです。一度旅をしてしまうとダメですね…

「博物館・美術館好き」なのも“根っこは同じ”のような気がします。
展示を見ている時って、時空を越えた旅をしているみたいなものですものね。

そうか!それなら、9月は2つのエジプト旅をしましたよ。
横浜で開催されていた「海のエジプト展」と
東京都美術館で開催されていた「トリノ・エジプト展」
どちらも展示品に迫力があって、古代エジプトを満喫しました。

でもやっぱり本物のピラミッドは見てみたい!というのが正直な気持ち。
たぶん、その場所でないと感じられない何かがあると思うんです。

あ、ほらね、
「旅グセ」出ちゃってるでしょ。

2009年10月1日木曜日

城フェチ


















強まる雨足の中を走る山陽本線新快速。
やがて、車窓右側の雨の先に、白鷺城と別名を持つ優美かつ壮大な天守閣が見えてきました。
国宝であり世界遺産でもある(しかも日本では一番最初に認定!)【姫路城】です。

「よし!30日に決行だ」と決めたのは、1週間前の23日のことでした。
「いろいろと遣り繰りしなくて良い、思い立ったら即決」これが“おひとりさま旅”の良いところ。
今回の旅の目的【姫路城】
今秋から5年をかける大修復が始まるので、「ぜひその前に」と思っていたのは夏前のこと。
そしてチャンス到来「ここで行かなければ後悔する!」ということで
往復深夜バス車中2泊足掛け3日のちょっと過酷旅を決行しました。

お城、好きなんです。
ヨーロッパの古城も良いですが、【天守閣を持つ日本の城】には一層テンション上がります。
―鉄道好き女子が“鉄子”なら城好き女子は“城子”か?―

お城には、執政と安全保障という「機能」とその国(藩)の「哲学」が表されていると思います。
天守閣の構造を見て戦国の世の不穏さを創造したり、扉や柱に触れてそこにいた人たちの存在を感じたり…
地域の歴史や特性、当主の政治的立場なども含めてお城を見ると面白い!

「そこに生きた人の生活や思いが感じられる」
これはお城に限ったことではなく、私が「歴史大好き」の理由でもあります。

現在も残る姫路城「5層7階」天守閣は1609年に完成、今年が築城400年です。
時は戦国時代であり、実戦向きの構造を持っています。
それでいて華やかで豪壮な外観は“西国将軍”池田輝政に相応しい。
時代が変わり徳川時代になってからは威風堂々たる西国牽制の要でした。

ちなみに昨年は、“ひこにゃん”の【彦根城】(昨年が築城400年)を訪れたのですが、
京の都が近いということもあるのか、当主・井伊家好みなのか
たおやかな外観には、ハッとさせられます。
しかし、こちらも徳川の北西の要としての戦国乱世の堅牢さを持ち合わせています。

姫路城も彦根城も、400年の歴史の中で喪失の危機を何度も奇跡的に乗り越えてきたことを考えると
胸が熱くなります。ほんと「よくぞ残ってくれました」と叫びたくなりました。
(さすがに、できませんでしたが)
これは「強運」と「したたかさ」あってのこと、私もあやかりたい!

2009年9月27日日曜日

いただき物で、ドーパミン




趣味…多いほうだと思います。
好奇心…人一倍強いのではないでしょうか。
こんな具合なので、とても簡単に「楽しい!」とか「ワクワク」ということに遭遇します。

もちろん、悩んだりストレスがないわけではありません。一応、人間ですから。
時々は、アドレナリンのほうが多いこともあるはずなのですが、
基本、ドーパミン占有率の高い生活を送っていると思われます。
つまりは「オメデタイ人間」なのでしょうね。(その上に「お調子者」です…トホホ)

じゃあ、私のドーパミンがいちばん多く出ているのはどんな時?
そうです、お察しのとおり!【美味しいものを食べている時】
と思ってたのですが、つい昨日、それを超えるものがあることに気がついたのです。

それは、【料理をしている時】なんですね~。
冷蔵庫とにらめっこでメニューを考えたり、包丁を握っていたりお鍋の中をかき回していたり。
疲れもどこかに消えて、まさしく心が躍ります。
―逆に考えると、何も作りたくないと思う時は本当に体が限界ということ―
しかも、「誰かが食べてくれるから」という場合だけでなく
「自分のためだけ」でもテンションが上がって、数種類作りたくなるんです。


先週はいただき物が多い週でした。
まず、19日のパンの会で使った食材を色々と。
それから火曜日には大量のクレソン、土曜日に熟したトマトを10個ほど。
このたくさんのいただき物は、私の気分を盛り上げないはずがありません!!
「何作ろうかな~」

で、ナッツ入りのパンを焼き、
クレソンとベーコンのパスタを作り、
100%トマトだけの贅沢トマトソース作りで一週間を締めくくりました。

今週は、贅沢トマトソースで何を作ろうかな~と
またもやドーパミン放出中です。

2009年9月23日水曜日

Atsukoさんの【優しいパンの会】



先週土曜日、
敬愛するパンの師匠Atsukoさんのレッスン【優しいパンの会@ギャラリー リブレ】が開催されました。
今回は、“アシスタントとして”声を掛けていただき、
文字通り「朝から晩まで」「キッチンに立つ」という幸せな一日を過ごしました。

ずーっと「パンは買って食べるもの」と言い続けていた私が、
「パンは買ってたべるものでもあり、自分で作るものでもある」に変わったのは
Atsukoさんご本人とその人柄のままの“ほんわ~かしてるけど味わい深い”パンと出会ったからです。
フルーツや野菜で自家製天然酵母をおこすことから始めるパン作りは楽しくて、
時間をかけて焼きあがったパンは「可愛い我が子」同然。
どっぷりと【パンの世界】にはまってしまったのです。

そして、Atsukoさんとの出会いは私のお料理に【パンの世界】を広げてくれただけでなく、
「食に関わること」に戻ろうと私の背中を押してくれました。

1.Atsukoさんのサポート
2.パン生地の手ごね実演
3.パンに合うサイドメニューとしてイタリアン・オムレツを作る
これが、今回のアシスタントとしてのお仕事です。
どれだけできるか…不安でしたが、せっかく声を掛けていただいたチャンスです。
そして、少しでも感謝のご恩返しになればと、畏れ多くも引き受けさせていただきました。

しかし!具体的に打ち合わせが進むにつれ、緊張感は増すばかり。
だってね、冷静に考えれば緊張しないほうが変ですよ。
会場となった「ギャラリー リブレ」の主宰は、料理研究家・上野万梨子さん、
今のようにあちこちで料理研究家の人たちが活躍する礎を築いた方です。
顔と名まえを覚えていただくだけでも、お料理好きの方からは間違いなく羨ましがられます。
その上、申込みは料理研究家やフードソムリエに参加されている方も多いと伺い、ますます…
当日朝、家を出るときも「私、大丈夫なんだろうか…」そう思ってました。

でも、もう逃げ出すわけには行きません。
「できる限り精一杯」リブレに着くころにはそんな心境になってました。
開き直りと「本場には強いんだ」という自己暗示ででスタートした1日、
「目の前のことだけにこんなに没頭したのは久しぶり」でした。

ハプニングあり、「忘れてた!」という冷や汗ありでしたが、
Team Atsuko&万梨子先生始めリブレの皆さんの中で、
大きな迷惑をかけずに(小さい迷惑は多々あったかと…)
どうにかこうにかアシスタントとしての役割は果たせたのかなぁ。

ホッとした今は「楽しくて充実した時間だった」と思っていますが、
改めて、ありとあらゆる面で自分の「勉強不足」や「いたらなさ」を感じてもいます。
もっと精進しなければ・・・

今回も、Atsukoさんに感謝!です。

2009年9月20日日曜日

箱根旅行なのだ その3



耳元で鳴るアラーム、隣の隣のベッドでも鳴ってるなぁ。

お夕食の後に部屋で少し飲んで、2回目のお風呂。
そして再び、お喋りタイム!
なんだか妙にすっきりして、ぐっすり眠れました。

ブラインドから差し込む朝の光は…明るいじゃないですか。
晴れ女、勝ったね。
良いお天気に嬉しくなって、これも温泉の定番「朝風呂」へ!
少し雲の残る空を見上げながら、山の心地よい風に吹かれての露天風呂は最高です。
温泉旅行を満喫できる時間ですよね~。
「なんかお腹すいてきたみたい」

朝ご飯はバイキング、いつもは食べない和食にします。
メニューも豊富で、お野菜やフルーツもたっぷりの朝ご飯でした。
旅行の時の朝ご飯って、どうしてこんなに食べられるのかなぁと思いません?

東京では難しい「ゆったりのんびり朝ご飯」を済ませて、2日目の予定を立てます。
小田急箱根フリーパスがあるので、それをフル活用することに。
チェックアウトをしてロビーで写真撮影、これも“お約束”ですよね。

私たちの目指す先は、元箱根。
まずは登山電車で強羅へ向かい、ケーブルカー、ロープウェイと乗り継ぎます。
少々固まり気味の二人を尻目に、一人はしゃぐ私。
「猿とナントカは高い所が好き」と言いますが…

大涌谷の硫黄臭の中で、しばし日光浴です。
陽射しは強いけれど、風が冷たくて気持ちがいい!
写真もちゃんと撮ったし、さあ、もう一つロープウェイに乗るよー。

桃源台へのロープウェイは下り。高さはそんなにないので、二人も大丈夫です。
残念ながら、雲が多くて富士山は見えませんでした。
でも、眼下に広がる芦ノ湖はきれい!

桃源台から「海賊船」に乗ります、しかもソフトクリーム持って。
―この“ソフトクリーム”っていうのも、旅行で食べたくなるんですよね―
一番上まで上がって、湖上クルーズ?満喫。
少し寒かったけど、35分の船旅は大満足でした。

元箱根でちょうどランチの時間です。
前日が「和」だったので「洋」が食べたいね、と言うことで、
湖畔のレストラン【Acquq Pazza Terrace】をチョイス。

テラス席は混んでいて時間がかかりそうだったので、
店内のテーブルを用意していただきました。
でも、テラスに向かって開放的な空間だったので、湖畔のレストランを十分感じましたよ。

前菜に「水牛モッツァレッラのカプレーゼ」と「箱根野菜の盛り合わせ」
メインにはピッツァ2種類をオーダー。
どのお料理も美味しくて、お喋りも弾む楽しいランチタイムでした。

それからバスに揺られて箱根湯本へ。
お土産買って、帰りのロマンスカーに乗ります。

楽しい時間は、本当にアッという間に過ぎてしまうんです。
「現実に戻るわ~」と言いながら、箱根の2日間を惜しむように
ロマンスカーの中でも三人のお喋りは続きました。

2日間、飲んで食べて喋って、食べて喋って、でした。

日ごろ抱えている悩みや煩わしさを箱根の山に置いてこられたわけではないのだけど、
「また日常へ戻ってがんばろう」と思えるくらいに
心が軽くなった(体は重くなった?!)王道「箱根温泉旅行」でした。
でも、これは素敵な友人抜きではあり得ない時間だったと思うのです。

ねぇ、次はどこに行こうか~?

2009年9月17日木曜日

箱根旅行なのだ その2



「やってしまった…」
声を掛けられ、ハッと我に返ったときには
私たちの乗っていた登山鉄道の電車は、“彫刻の森駅”に着いてました。
1回目のスイッチバック地点までの記憶はある、でもその先は…

ロマンスカーに続き、車窓の景色を楽しみ損ねました。
ワインのほろ酔いとランチの満腹が、心地よい電車の揺れと相まって
私の体は爆睡の世界への誘惑に勝てなかったようです。トホホ…

駅を出て、ちょっと道に迷ったりしながらもお宿に到着。
思っていた以上の豪華さで、三人のテンション上がります!
非日常の空間に身をおくと、旅に来ている気分が盛り上がりますよね。

お部屋に入って腰を落ち着けてしまいそうだったのだけど、
東京を出発してから「喋って、飲んで、食べて」だったので、
そろそろ旅行らしく「観光」をということで、“箱根彫刻の森美術館へ行くことに。
(実は「この満腹のままでは、お夕食が食べられない」とうのが真相。
 つまり、観光も「食べること」のためなのか?!)

三人ともかなり久しぶりなので、入口の所から
「え、こんなんだった?」「前に来たとき、これはなかったなぁ」の浦島太郎状態です。
降ったりやんだりの空模様の中、傘をさして野外にある彫刻を見ながら歩いて行きます。
すると現れた大きな木組みの建物、中へ入るとカラフルなネットが下がってます。
残念ながら、きれいなハンモックの中に入れるのは小学生まで。
遥か以前に小学生ではなくなっている私たちは、下から見上げるだけ。
それだけでも、華やかな気分になれる空間でしたよ。

「腹ごなしにならないから」と“ネットの森”を後に、ピカソ館まで歩きます。
「やっぱり天才なんだね」と改めて実感する反面、
「牧神」の顔を見ていると「お茶目なおじいちゃん」だったような気もするなぁ。
作品を堪能して外に出ると、上空は真っ白にガスってます。
それが何とも幻想的で…山にいるんだと実感したりして。

最後に目指したのは、三人には絶対にはずせない作品“幸せを呼ぶシンフォニー彫刻”。
ステンドグラスの塔は、螺旋階段で天辺まで上がれます。
私以外の二人は諸事情により上れないので、
私が三人分の幸せを背負って階段を上りました~。
天辺からの眺めは「視界良好」とは行きませんでしたが、
三人のところに幸せがやってくる日も遠くはない!はず。

閉館まで2時間くらい美術館を楽しみましたが、まだお腹が重いみたい。
ということで、お宿に戻り、「温泉といえばお約束」の「卓球」を30分ほど。
そうこうするうちに、だいぶお腹もこなれてきました。

さぁ、これからが旅行のメイン・イベント!「大浴場」です。
広~い室内風呂と半露天、露天の5つの湯船をゆっくり楽しみました。
「極楽ごくらく」って何度も言っちゃいましたよ。
お風呂を上がる頃には「お腹すいてきたみたい」と言っている自分にびっくり。

盛りだくさんの一日目は、食べきれないほどのお夕食(とか言ってるけど、完食しました)
そして、箱根のお酒を傍らにしたお喋りで幕を閉じました。

つづきの2日目は「その3」で。

2009年9月16日水曜日

箱根旅行なのだ その1


毎月中旬にやってくるお楽しみは、
美味しいお料理&お酒を傍らに希望(妄想?)溢れる楽しい美女?三人の会。
今月の定例会は、一泊二日の拡大版です。

私たち三人を乗せた箱根湯本行きロマンスカーは朝10時に新宿を出発。
あいにくの空模様ですが、雨だったら雨なりに楽しむメンバーなので、問題なし!です。

出発と同時にバッグから取り出すのは、持参してきた“美味しいもの”
生ハム、チーズ、ピクルスetc…そして、赤ワインのボトル!!
ロマンスカーの中でワインのコルクを抜くなんて、思ってもみなかったわ…
「1時間20分の乗車時間で、フルボトル1本空けられるの?」なんて言っていましたが、
箱根湯本駅に到着した時には、おつまみもワインもすっかり無くなってました。
ロマンスカーを降りるときに三人が「はたっ」と気がつきました、
美味しいものとお喋りに夢中で車窓の景色なんぞ、一切見ていなかった。

気を取り直し、箱根湯元駅を出てお土産物屋さんの並ぶ国道一号線を塔ノ沢方面へ歩きます。
目的地は【知客茶屋】、ランチはお豆腐料理です。

土曜日曜は並んで待つこと必至なのだけど、
夏休みとシルバーウィークの谷間の平日で、しかも少し早めの時間だったので
待たずに席へ案内していただきました。
ここの名物は「早雲豆腐」味噌味のととろがかかった暖かいお豆腐です。
体にも心にも優しいお食事に、ほっこり…

全身大満足のランチの後は
知客茶屋の近くの酒屋さんでお店オリジナルの吟醸酒を買って(!)再び箱根湯本駅へ。
箱根登山電車に乗って、宿へ向かいます。

その2へ つづく

2009年9月7日月曜日

夏の終わりに


朝晩はすっかり秋の空気ですね~。窓を開けっ放しで寝ると朝方に涼しすぎて眼が覚めます。
夏も終わりかぁ…
皆さん、今年の夏はいかがでしたか?
私は嬉しい楽しい夏だったなぁ。

特にこの2週間は、友人や人生の先輩方と一緒に過ごす時間に恵まれました。
それぞれの時間はそんなに長くはないのだけれど、
気持ちが軽くなったり、新しいことに向かう元気をもらったり、
秋に向かって背中を押してくれる、そんな素敵な時間を過ごしました。

それから、8月の終わりには、ちょっと大きなお買い物をひとつ。
「大きな」というのは、“金額が”ではなくて“物理的に”大きなお買い物です。
まぁ現在の私の経済状況からすると、金額が小さいとも言い難いのですが。

8月10日頃、お気に入りのバッグのお店からストックセールのお知らせが届きました。
「なんて良いタイミング!」
ついこの間、10年ほど使っていたスーツケースを粗大ごみで処分したので、
新しいのを買わなくちゃ、と思っていたところ。

古いスーツケースは、一昨年のイタリア旅行でキャスターの接合部分が割れていたのですが、
キャスターはきちんと動くし、その他の部分は何ともなかったので
2ヵ月半のヨーロッパ旅にも私の道連れとしていました。

実のところ、東京を発つ時点で施錠の具合が悪く何度かやり直してようやく閉めたんです。
その後も行く先々で、「開かない」「閉まらない」と何度も冷や汗。
それでも、騙しだまし各地を連れまわして帰国しました。
が、我が家に到着して“荷解き”となった時、どうにもこうにもロックが動かない状況に。
「帰国してからで良かった」「壊さないとダメかな」などと思いながら
30分ほど格闘の末に、ようやく壊さずに開けることができたのですが、
よくよく見れば、あらまぁ歪んでいる!限界か…

Venezia留学に始まり、あちらこちらを私と一緒に旅をして活躍してくれたこのスーツケースには、
楽しいこと悔しいこと嬉しいこと、たくさんの思い出が詰まっていて、
寂しい気持ちはあるけれど、「最後に壊さずに済んだのがせめても」と思い処分する決心をしました。

その後4ヶ月近くそのままにしていたのですが、
さすがに長期間、狭い我が家の空間を占領していることに母からの苦情。
ようやく粗大ごみ引き取りの申し込みをして、お盆休みに「さよなら」をしました。
(写真撮っておくべきだった、と後悔してます)

そんなタイミングのストックセール。
前のものより一回り大きくて、機能&旅に出るワクワク感を満たしてくれるものに出会いました。
―家で見てみるとあまりの大きさに、正直ちょっと退きましたけど―

いざ新しいスーツケースを手にすると…考えるのは、次の旅のことです。
「しばらくは落ち着こう」と思っていたのは、たった4ヶ月前。
それなのに「次の旅」という言葉にこんなに心が躍るなんて、
“落ち着く”なんて、私には到底無理なことなんですかね?

結局、夏の終わりに思うのは、
【白馬に乗った王子様が運んできてくれる幸せを待つ】よりも
【赤いスーツケースを自分で持って幸せを探しに行く】方が
私らしい、ということかぁ。